次のページ 前のページ 目次へ

8. CD-ROM (非 SCSI/ATAPI/IDE)

この節では、CD-ROM デバイスに関する起動時引数をすべて紹介します。SCSI や IDE/ATAPI 接続の CD-ROM はここには含まれないことに注意してください。 そういった CD-ROM に関しては適切な節を参照してください。

この種の CD-ROM のほとんどには、あらかじめ読んでおくべき 文書があります。これらは全て一個所にまとめられています: linux/Documentation/cdrom を参照してください。

8.1 Aztech インターフェース (`aztcd=')

このタイプのカード用の引数の書式は以下の通りです:


        aztcd=iobase[,magic_number]

magic_number0x79 に指定すると、ドライバは 未知のファームウェアを見つけても無理矢理動作しようとします。 その他の値は全て無視されます。

8.2 CDU-31A および CDU-33A Sony インタフェース (`cdu31a=')

この CD-ROM インタフェースは Pro Audio Spectrum サウンドカードと、ソニーが供給するインタフェースカード で使われています。書式は以下の通りです:


        cdu31a=iobase,[irq[,is_pas_card]]

IRQ の値として 0 を指定すると、(一部の PAS カードのように)ハードウェア が割り込みに対応していないことがドライバに伝えられます。カードが割り込 みに対応しているならば、ドライバによる CPU の使用量を減らすためにも割 り込みを使うべきです。

`is_pas_card' の部分は、Pro Audio Spectrum カードを使用しているならば `PAS' と指定し、そうでなければ無指定とします。

8.3 CDU-535 Sony インタフェース (`sonycd535=')

この CD-ROM インタフェースに対する指定の書式は以下の通りです:


        sonycd535=iobase[,irq]

単に IRQ を指定したいだけならば、I/O ベース値には 「埋め草」として 0 としてください。

8.4 GoldStar インタフェース (`gscd=')

この CD-ROM インタフェースに対する指定の書式は以下の通りです:


        gscd=iobase

8.5 ISP16 インタフェース (`isp16=')

この CD-ROM インタフェースに対する指定の書式は以下の通りです:


        isp16=[port[,irq[,dma]]][[,]drive_type]

irqdma に 0 を指定すると、割り込みや DMA を使わないという指定ななります。 drive_type に使用できる値は noisp16, Sanyo, Panasonic, Sony, Mitsumi です。 noisp16 を指定するとドライバは完全に無効になります。

8.6 Mitsumi 標準インタフェース(`mcd=')

この CD-ROM インタフェースに対する指定の書式は以下の通りです:


        mcd=iobase,[irq[,wait_value]]

ドライブに問題のある人は、ドライバ内部のタイムアウトを wait_value で指定します。この機能はコンパイル時の DEFINE によって実装されていたりいなかったりします。

8.7 Mitsumi XA/マルチセッションインターフェース (`mcdx=')

今のところ、この「実験的」なドライバは設定機能は持ってい ますが、引数を実装していません(1.3.15 の時点)。 これは上で説明したのと同じハードウェアのための ドライバですが、機能がより拡張されています。

8.8 Optics Storage インタフェース(`optcd=')

この種類のカードに対する指定の書式は以下の通りです:


        optcd=iobase

8.9 Phillips CM206 インタフェース (`cm206=')

この種類のカードに対する指定の書式以下の通りです:


        cm206=[iobase][,irq]

ドライバは値が 3 から 11 であれば割り込み、 値が 0x3000x370 であれば I/O ポートであると みなします。したがって、この二つのどちらか、あるいは 両方を好きな順番で指定できます。また、`cm206=fauto' と指定することによ り自動検出をさせられます。

8.10 Sanyo インタフェース(`sjcd=')

この種類のカードに対する指定の書式は以下の通りです:


        sjcd=iobase[,irq[,dma_channel]]

8.11 SoundBlaster Pro インタフェース(`sbpcd=')

この種類のカードに対する指定の書式は以下の通りです:


        sbpcd=iobase,type

ここで type は、以下の文字列のうちのいずれかです(大文字・小文字は 区別されます): すなわち `SoundBlaster', `LaserMate', `SPEA' です。 I/O ベース値は CD-ROM 部分の値であり、サウンド部の値では ありません


次のページ 前のページ 目次へ