1. QuickStart ガイドを読まなかった。
2. (問題がある)古いバージョンの dosemu をコンパイルしようとした。
3. バージョン 2.0.28 か 2.1.15 以前のカーネルでコンパイルしようとした。
4. /usr/src/linuxにあるカーネルのソースコードがおかしいか、 /usr/src/linux/include/version.hが無い。
5. IPC 機能を組み込んでいないカーネルで dosemu を使用した。
6. gcc のバージョンが 2.7.2 より古いか、libc のバージョンが 5.x.x より古い。
7. /etc/dosemu.conf, /etc/dosemu.users, /var/lib/dosemu/global.conf を編集するのを忘れた。
8. 既にマウントされているパーティションに対して、dosemu でパーティショ ンへのアクセスを行った。
9. 必要な権限(つまり root)でのインストールを行っていない。
10. /etc/dosemu.conf で dpmi を有効にしていないのに、DPMI を使用するプ ログラムを実行しようとした。
0.64.4 以降では a.out のサポートは打ち切られています。どうしても dosemu を使いたいのならば、0.64.3.1 を使わなければなりません。あなたの 標準的な設定をしていれば、configure スクリプトがこの辺りをうまく処理し てくれるはずです。
Marty Leisner さん(leisner@sdsp.mc.xerox.com)の報告があり ます。
スワップスペースを使い尽くしてしまう問題が起こるときには
dpmi/Makefile の中の CFLAGS の定義の後ろに
CFLAGS+=-fno-inline
を加えるとよいでしょう。ですがその前に、まず
はスワップスペースが存在していることを確認してください。スワップスペー
スが存在しないと Linux がクラッシュしてしまうことがあります。
たぶん compiletime-settings ファイルで
slangforce off
と設定しているのでしょう。これを
slangforce on
に変更して再コンパイルしてください。
コンパイル時に変更できるオプションの説明は compiletime-settings.help ファイルにあります。README.txt ファイルには実行時に変更できるオプショ ンについての説明があります。
いいえ。dosemu はできる限り root 権限を捨てようとしますが、それでも root では実行しない方が安全です。特に dosemu 上で DPMI 機能を使うプロ グラムを実行するときはそうです。通常の DOS アプリケーションの大部分は dosemu を root で実行しなくても(特に X 上で dosemu を実行している場合) 動作します。したがって root に suid した dosemu をユーザに実行させるの は極力避けるべきです。root に suid していないものだけを実行させましょ う。この設定は /etc/dosemu.users ファイルを使ってユーザ単位で行うこと ができます。
ハードウェアのポートへの直接アクセスが必要なプログラム(例: Linux や dosemu がサポートしていない何らかの特殊なデバイスと通信する場合)を実行 するには dosemu を root 権限で実行する必要がありますが、プリンタ、シリ アルポート、マウス、ビデオカード(近いうちには、サウンドもある程度使え るようになります)は dosemu がエミュレートするので、ユーザが直接ハード ウェアポートにアクセスする必要はありませんし、これらのデバイスを使うた めに root 権限で dosemu を実行する必要もありません。
dosemu にパッチを当てて、あるバージョンから他のバージョンにした場合 には、"make pristine;./configure; make" を実行してく ださい。make pristine を実行していないと、少なくとも新しい実行ファイル のバージョンがおかしくなります(97/2/9)。
dosemu ではどんなバージョンの DOS も動くはずですが、以下の注意点があり ます:
FreeDOS ( http://www.freedos.org) には(今のところ)動作するリダイレクタがないので、FreeDOS 上では Linux のファイルシステムや Novell のネットワークにはアクセスできません。 FreeDOS は信頼性が低いベータ版のソフトウェアであり、予期せぬクラッシュ をすることや、ファイルシステムが破損すること等があり得る点にも注意して ください。
DOS 4.01 そのものには問題があり、dosemu 上でも安定して動作しません。
MsDos-7(別名 Win95)を使う場合には、起動時に GUI シェ ルを起動させてはいけません。Windows のインストール時に作成したいわゆる 「復旧ディスク」で hdimage を起動可能にした場合、正しい設定が得られま す。通常の Win95 のインストールを行ってシステムファイルを転送した場合 には、hdimage 上に書き込まれた msdos.sys を調べ、[Options] セクション の設定を [Options] Logo=0 BootGUI=0 のように変更してください。