RedHat Linux のバージョン 5 には,KickStart と呼ばれる,あまり 知られていない(現時点ではドキュメントもあまりありません)機能が付いてい ます.この機能を用いると,RedHat Linux のインストール作業の大部分 (ある いは全て) を自動化することができます.自動化できる処理には以下のものがあ ります:
察しの良い RedHat ユーザであれば,これらは本質的に RedHat Linux システ ムを手動インストールする際の手順であることに気づいたかと思います. KickStart システムは通常のインストール手順をスクリプト記述することを可 能にします.これは,通常はキーボードから入力すべき情報を設定ファイルに 書くことによって行います.
しかしお待ちください.話はまだあります :-)
KickStart を使うと,通常のインストール処理を終えた後に,さらにシェ
ルレベルのコマンド群を指定して実行させることができます.つまり,
RedHat Linux の一部として配布されていないローカル向けのソフトウェアを
自動的に追加インストールして(フリーソフトウェアであっても,RedHat
ディストリビューションに付いてこないものがあります.法的な理由により
RedHat が配布できないものもあります.例えば ssh
や暗号化シス
テム PGP
です),完全に使えるシステムにするために必要な仕上げ
を行うことができるのです.