現在では 4 種類の通常ユーザ向けの Linux/Alpha パッケージが用意されて います。このうち 2 つは Red Hat と DLD で、残り 2 つの Debian と Stampede もまもなく公開されるでしょう。SuSE のパッケージも 1999 年の CeBIT で 発表されるようです。それぞれのパッケージの詳細は以下をご覧ください。 Linux Journal が定期的にこれらの パッケージの評価を行っています。一般的な内容はそれらをチェックして ください。
Linux/Alpha 用の商用パッケージも徐々に現れ始めました。注目すべきいくつかの 製品を次章で採りあげています。
もし他のパッケージを知っている場合には、 私たち にメールをください。
Linux のインストールパッケージで有名な Red Hat が、Linux/Alpha 用の
パッケージを配布しています。Alpha 用 Red Hat は ELF ベースのパッケージと
なっていて、CD-ROM や ftp 経由で入手できます。Red Hat は RPM(Red Hat
Package Manager)システムを使用していて、ソースとバイナリの両方の
インストールを簡単に行なうことができるようになっています。そのうえ、
一旦インストールしたパッケージが不要になった場合にも、簡単に
アンインストールができるようになっています。Red Hat の特徴は RPM 以外にも
まだまだあるのですが、詳細は
ホームページ を参照して下さい。
Red Hat は Red Hat の ftp から入手できます。現在は バージョン 5.2 です。errata も忘れずに ダウンロードしてください。世界中の ミラーサイトからも 入手できます。
Die Deutsche Linux Distribution gibt es jetzt auch für Alpha. (誰か訳して!)このパッケージは Red Hat の RPM を使用しており、Red Hat をもとに作られたようにみえます。しかし、完全なドイツ語のパッケージです。 www.delix.de がホームページです。
Debian は Alpha 用のパッケージを作成中で、もうちょっと待てば 発表されるでしょう。Debian のメーリングリストに参加するための情報は、 ホームページに書かれています。
Alpha 用のパッケージが、 Stampede によって準備されているようです。
Linux/Alpha のホームページには、最新のプログラムが置かれている ftpサイトや ミラーサイトが記載されています。Linux/Alpha ホームページは www.alphalinux.org にあります。
もちろん、その他の代表的な Linux の ftp サイト、例えば ftp://sunsite.unc.edu:/pub/Linux や ftp://tsx-11.mit.edu/pub/linux も Linux/Alpha に使用可能です。
自分でカーネルを構築するのであれば、
Harvey J. Stein によって書かれた方法
を試すのが良いでしょう。これは 2.0.30 を対象に書かれていますが、2.0.32 用の
パッチも出てきており、このパッチは 2.0.33 に当てることもできます。
また、Hugo van der Kooij も
http://www.nllgg.nl/linux/Alpha/RHL5kernel.html で良く似た HOWTO
を公開しています。こちらの方は、どちらかというと Red Hat 5.0 に
特化したものです。
さらに新しい 2.0 系列のカーネル(2.0.35 まで)のパッチが、 gatekeeper から入手できます。2.0.36 のパッチも、Jay Estabrook に暇ができたら 出てくるでしょう。2.0.35 のパッチを 2.0.36 カーネルに当てて成功する 場合があるという報告もあります。
最近の 2.1.xxx カーネルではパッチを当てる必要はありません。2.1.131 までのカーネルであれば、Makefile のなかで "SMP = 1" という部分を コメントアウトして構築してください(SMP システムでない場合です)。 2.1.132 では、SMP は通常の config オプションに組み込まれました。システムの 種類の選択では、どの Alpha システムでも動作するカーネルを作る "generic" というオプションが付け加えられています。
2.2.0 と 2.2.1 に関しても上記と全く同じです(2.2.* は 2.1.* の後継で、 安定的と宣言されたものです)。ただ、2.2.2 に関しては、非 intel プラットフォームではパッチが必要になります。