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12. apropos と whatis を利用できるようにするには?

使っているシステムにどんなコンパイラがインストールされており、どうすれ ば起動できるかを知りたいとしよう。この質問(FAQだが)への答えは、次の ようにすることである。

funnyprompt% apropos compiler
f77 (1) - Fortran 77 compiler
gcc (1) - GNU C and C++ compiler
pc (1) - Pascal compiler

Apropos と whatis は、あるトピックに関する情報がどの man page にあるか についての素早い回答を与えてくれる。どちらのプログラムも それぞれのマ ニュアルのベースディレクトリにおかれた whatis と名付けられたいくつかの ファイルを検索する。前に説明したように、whatis データベースファイルは、 それぞれのディレクトリ中の man page に対する一行のエントリを備えている。 実際には、この一行は、名前セクションのものと同じである(正確に言うな ら、一行にまとめられ、ハイフォンが除かれ、セクション番号が括弧で囲まれ て追加されている)。Whatis データベースファイルは、makewhatis(8) プロ グラムにより作成される。いくつかのバージョンがあるので、あなたの書く man page には、どのオプションが適用できるかを言及しておいてほしい。 Makewhatis プログラムが、名前セクションを正確に抜き出すためには、マニュ アルの作者が、パラグラフ2で説明した 名前セクションのフォーマットを守 ることが大切だ。Apropos と whatis の違いは、データベース中のどこ、そし て何を検索するかである。Apropos (man -k と等価である)は、一行中の引 数を検索し、whatis (man -f と等価)はダッシュより前の部分のコマンド名 全体と一致するものを探す。従って、`whatis cc' は cc についてのマニュア ルがあれば出力を行なうが、gcc に対しては、何も出力しない。

訂正及び提案を歓迎する。


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