この記述は,システム仕様で述べた筆者の RAID1 システムに関してのもので す.あなたのシステムが異なる RAID のアーキテクチャを採用している場合は, 適宜修正してください.詳しくは raidtools-0.42 に付属しているオンライン マニュアルか,QuickStart.RAID を参照してください.
# raid-5 configuration raiddev /dev/md0 raid-level 5 nr-raid-disks 4 chunk-size 32 # Parity placement algorithm parity-algorithm left-symmetric # Spare disks for hot reconstruction #nr-spare-disks 0 device /dev/sda3 raid-disk 0 device /dev/sdb3 raid-disk 1 device /dev/sdc3 raid-disk 2 device /dev/sdd3 raid-disk 3
# raid-1 configuration raiddev /dev/md0 raid-level 1 nr-raid-disks 2 nr-spare-disks 0 device /dev/hda4 raid-disk 0 device /dev/hdc4 raid-disk 1
筆者の RAID5 システムでは,以下のものをインストールしています.
Slackware-3.4 どのディストリビューションでも大丈夫でしょう linuxthreads-0.71 raidtools-0.42 linux-2.0.33 に raid145 パッチと Gadi 氏のパッチを当てたもの
RAID デバイスを作成,フォーマットします.
mkraid /etc/raid5.conf mdcreate raid5 /dev/md0 /dev/sda3 /dev/sdb3 /dev/sdc3 /dev/sdd3 mdadd -ar mke2fs /dev/md0 mkdir /md mount -t ext2 /dev/md0 /mdreboot が使う参照ファイルを作成します.これは読者のシステムでは異なる かもしれません.
cat /proc/mdstat | grep md0 > /dosa/raidboot/raidgood.ref cat /proc/mdstat | grep md0 > /dosb/raidboot/raidgood.refSlackware-3.4 または別のパッケージを用いて,OS をインストールします.
setupインストール先には `/md' を,インストール元には読者が普段使っているも のを指定します.カーネルを除く必要なディスクセットを選択,インストール します.(Slackware の場合)システム設定(Configure)を実行しますが,lilo とカーネルの起動の項目は飛ばします.最後に setup コマンドを終了します.
`pthreads' をインストールします.
cd /usr/src/linuxthreads-0.71Makefile を編集し,環境変数を指定します.
BUILDIR=/md make make install`raidtools' をインストールします.
cd /usr/src/raidtools-0.42 configure --sbindir=/md/sbin --prefix=/md/usrraidtools の `make install' で発生するエラーを修正します.
cd /md/sbin rm mdrun rm mdstop ln -s mdadd mdrun ln -s mdadd mdstop/dev/mdx を作ります.
cp -a /dev/md* /md/dev現在のシステムからシステム設定を追加します(エラーは無視します).
cp -dp /etc/* mnt/etc cp -dp /etc/rc.d/* mnt/etc/rc.d (新しい rc.6 を含む) mkdir mnt/lib/modules cp -a /lib/modules/2.x.x mnt/lib/modules <— 現在使っているカーネル 2.x.x のバージョン以下のファイルを編集し,読者のファイルシステムに合わせて修正します.
cd /md 非ネットワーク関係 etc/fstab 実際のルートファイルシステムと RAID デバイス用に修正します etc/mdtab うまく動作するはずです ネットワーク関係 etc/hosts etc/resolv.conf etc/hosts.equiv 及び関連ファイル etc/rc.d/rc.inet1 IP アドレス,ネットマスク,ゲートウェイ等 etc/rc.d/rc.S ファイルシステムのステータスについての部分を全て削除 # Test to see if the root partition isread-only の部分から # remove /etc/mtab* so that mount will ..... までを含まないようにします.これにより,RAM ディスクが 読み書き可能でマウントされると出るうるさいウォーニング が出なくなります. etc/rc.d/rc.xxxxx 必要ならば他のファイルも root/.rhosts もし存在すれば home/xxxx/xxxx 必要ならば他のファイルも 警告: この操作で,パスワードとシャドウパスワードのファイルも 新しいファイルシステムに移されます!これはセキュリティ の点からは,望ましくないかもしれません.システム上で一意であることが必要な /dev/disk... をマウントするための辞 書を作成します.筆者の場合は以下のようになりました.
cd /md <— 新しいファイルシステムのルート mkdir dosa DOSパーティションのマウントポイント mkdir dosb DOS ミラーパーティションのマウントポイント新しいファイルシステムは完成です.md の参照ステータスを `実際の'ルート デバイスに確認・保存すれば,起動の準備は終わりです.
DOS パーティションを dosa, dosb にマウントします.
cat /proc/mdstat | grep md0 > /dosa/raidboot/raidgood.ref cat /proc/mdstat | grep md0 > /dosb/raidboot/raidgood.ref mdstop /dev/md0