etc/afpd
には AppleVolumes.system
と AppleVolumes.default
の二つの設定ファイルがあります。この両者の書式は同じです。違
うのは、ゲストとしてログオンしたユーザーは、AppleVolumes.defaults に
記述されているボリュームしか参照できない点です(ゲストユー
ザーが限られた権限しか持っていないことと同じで
す)。私の場合は、AppleVolumes.system
は
/usr2/data
の様に皆に見せたいディレクトリーを記述し、
AppleVolumes.default
には ~/
の
ようにユーザーの固有のディレクトリを記述しています。netatalk の
ソースディレクトリーの etc/afpd/
には、それぞれの
ファイルの記述例が
あります。それぞれ etc.AppleVolumes.system
と
etc.AppleVolumes.default
です。この二つのファイルを
DESTDIR/etc
ディレクトリ(普通は
/usr/local/atalk/etc
)にコピーして、ファイル名の
頭から etc.
を取り除いて下さい。
私の AppleVolumes.system は下のようになっています。
/usr2/data Thak
/usr4/extra_space "Extra Space"
.txt TEXT MSWD
.TXT TEXT MSWD
.html TEXT TTXT
.HTML TEXT TTXT
.gif GIFf 8BIM
.jpg JPEG 8BIM
.jpeg JPEG 8BIM
この例では /usr2/data
Thak として見えるようになっています( Thak
は、Far Side
ゾーンのファイルサーバー
Outpost
上にある AppleShare ボリューム
の一つです)。Extra Space ボリュームは同
じ機械から公開されている二つ目のボリュー
ムです。しかし、Thak と違うディレクトリー
です(/usr2/extra_space には、別の大きなハ
ードディスクがマウントされています)。 最大
いくつのボリュームを公開できるかは、私は知りません。
ユーザーが AppleShare ファイルサーバーにログオンす
る場合、Unix サーバーに登録されているユーザー名とパ
スワードを用います。そのため、私は Unix 機にログイ
ンしてくる Mac のために、Unix 側にアカウントを作って
います。彼らにしかるべき読み書き権を与えていますので
、これらのユーザーは、公開されているディレクトリ
(/usr/data
など)へ読み書きを行えます。ところ
で、書込み禁止は非常に有効な保護手段です。例えば、
プログラムが上書きされるのを防ぎます。
Macintosh 以外で作ったファイルは、ボリューム定義 に続く type/creator 行の 定義に従って型付けされます。Macintosh は、どのソ フトがファイルを作ったか、そのファイルはどんな型 かを、ファイルの名前に関わらず別に記憶しています( つまり、Mac はファイル名の終わりに .txt をつけな くてもあるファイルがテキストファイルかどうかわか るのです )。Macintosh が作るファイルは、データフ ォークだけでなく、リソースフォークも保存されます 。Mac はこのリソースフォークの中に type と creator 情報を保存します。当然、Unix 側でファイルが作成され たら、このリソースフォークは存在しません。そこで、 これをしのぐために afpd は AppleVolumes ファイルの 「拡張子-type/creator 対」を読みとって、Macに見かけ の情報を与えています。
上の例の.txt TEXT MSWD
という行は、Unix で作成した
.txt
で終わるファイルの型をすべて
TEXT
(当然です
が、テキスト型です)とし、クリエーターを MSWD
つま
り Microsoft Word にしています。例えば Unix 側で
test.txt
というファイルを作成して
/usr/data
ディレ
クトリーに保存するとします。このファイルのアイコン
を、AppleShare ボリュームをマウントした Mac 側ダブ
ルクリックすると、Mac は( 導入していれば
) Microsoft Word を起動し、ファイルをテキストとし
て読み込ませます。その外に、 TTXT
や、
8BIM
というク
リエーターもありますが、これはそれぞれ TeachText と
Adobe Photoshop にあたります。
type/creator の割付を調査するには、ResEdit を使います。ResEdit を起動して最初に出てくる ファイルダイアログをキャンセルします。次に File メニューの Get File/Folder Info... を選ぶと、別のファイルダイアログボックスが開 きます。ここであなたが調べたいファイルを開く と、情報ダイアログが現れて、その中にtype/creator が表示されます。ResEdit はたやすく入手できる はずです。私は覚えてないくらい前からこのソフ トを使用しています。
もっと簡単に type/creator の割り付けを調べる方法としては、Snictch 拡張機能 があります。この拡張機能書類を使用すると、Finder の情報をみるダイア ログボックスから type/creator 情報を見ること(おまけに編集も)ができます。 恐らく、一番簡単な type/creator 割り付け情報の入手の仕方は、 Steve Johnson が管理している巨大な big type/creator listをダウンロードすることでしょう。
本文で説明しました hfs ファイルシステムは type/creator 割 付を自動的に処理します。hfs はディスク上のファイルか ら type/creator 情報を読み出し、.AppleDoulbe ファイルシス テム経由で afpd に渡します( netatalk が mac のファイルを unix のボリュームに書くと同じ方法です )。