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atalkd.conf file configuration

Last updated: December 18, 1996

(訳注:以下で説明されるアドレスやネットレンジは、IP アドレスとは直接の関係を持ちません。Appletalk では、一般にこれらのパラメータやゾーン情報は起動時に他のコンピュータとの交渉により自動的に決定されます。したがって、ルーター無しの場合は何も考えず例の通りにしてかまいません。)

atalkd.conf ファイルは、ネットワーク の情報や、使用する ethernet カードを 設定します。


atalkd.conf には、大きく分けて

の二通りの設定があります。

ルーターを持っていないのに、 atalkd.conf を、 ルーターありとして設定しても、 atalkdatalkd.conf ファイルを書き換えて、ルータ無しの LAN 用に自動的に動作を変更します。

Appletalk ではルーターで分かたれるサブネットのことをゾーン と呼びます。あなたとは別のゾーンにあるサーバーをマウントす る場合、Appletalkは、ルーターの向こう側(時にはいくつものル ーターの向こう側)にあるサーバーのことを知らなければなり ません。例として、二つのゾーンを持つ構成を考えましょう。一 つは "Twilight"、もう一つは "Far Side" と呼ばれるゾーンです 。その間には Appletalk ルーターがあります。Twilight ゾーン から Far Side ゾーンへのパケットはルーターを通りますが、 Twilight ゾーンから Twilight ゾーンへのパケットはルーター を通りません。この仕掛けは、サブネット(あるいはゾーン)内部 のトラフィックをサブネット内に閉じ込める働きをします。実際に 必要になるまで、あるゾーンのトラフィックが他のゾーンに出て行 くことはありません。

以下は、ルーターを使用する場合の atalkd.conf ファイルの例です。

eth0 -phase 2 -zone "Far Side"

以下は、ルーターを使用しない場合の atalkd.conf ファイルの例です。

eth0 -phase 2

配布されているソースに添付されている etc.atalkd.conf ファイルの書式を以下に説明します。


atalkd.file の書式

interface [ -seed ] [ -phase { 1 | 2 } ] [ -addr net.node ]

[ -net first[-last] ] [ -zone ZoneName ] ...

-seed は、あなたが複数のインターフェースを持っている場合にだけ働きます。 その他のパラメタを省略すると、値は自動的に設定されます。定義行は分割できません ので、このように省略して書けるというのは助かります。


interface には、 Appletalk に使用したい Ethernet カードを 指定します。Linux 機に Ethernet カードが一枚しかなければ、 そのカードは eth0 と呼ばれています。複数枚のカードを持って いるならば、それぞれ eth1, eth2 ... と名づけられます。どの インターフェースで Appletalk を使用してもかまいません。ただ 、配布されているソースコードの中では、この例で eth0 としてい るインターフェースが、le0 となっていることに注意して下さい。 le0 というのは、Sun システムの Ethernet インターフェースで す。Linux では、この名前は使えません。Linux で使用するため に、正しい名前のインターフェースを記述するようにして下さい 。root でログインして ifconfig コマンドを実行すれば、シス テムでどのようなインターフェースが使えるかがわかります。

-seed オプションは、atalkd.conf ファイルの内容を atalkd に強制するオプションです。-seedオプションがな い場合、atalkd はルータとの間に問題がある場合は自分 で設定ファイルの内容とは異なる設定を行います。 -seed なしで設定を行うことをすすめます。

-phase は 2 を使用して下さい。あなたの Mac やルーターがすご く古い場合には、ファイルサーバーが見えないこともありえます 。その場合には、多分 Appletalk Phase 1 が使用されています 。Linux カーネルは Appletalk Phase 1 に対応できないので、 これはちっょとした問題なんですが…えへへへ。普通はルーター のソフトを Appletalk Phase 2 対応にアップグレードできるはずです。

-addr net.node オプションは、サーバーのネッ トワークアドレスを設定するために使用します。普通、アドレ スはサーバーが起動されたときに自動的に検出されます。しか し、このオプションを使って手で入力することもできます。ア ドレスを記述するには、最初に機械がおかれているネット番号を 記述し、次に機械のノード番号を記述します。あなたが大きなネ ットワークに接続されてアドレスが与えられるまでは、ここには 適当な数を与えてもかまいません。アドレス番号は、ネットレン ジに入っていなければなりません。ネットレンジについては、次 で説明します。

例:

-addr 108.5

-net オプションは、接続されているゾーンがどのよ うなアドレス範囲を使用しているかを指定します。このオプション を使えば、普通はサーバー起動時に検出されるアドレス範囲の値を こちらから指定することができます。もし、ゾーンを持っていない なら、この数には意味はありません。引数は二つあり、最初のもの は範囲の先頭、二番目のものは範囲の終わりをあらわします。二番目 の引数は省略できます。-addr net.node で指定した netatalk アドレスは、この範囲に含まれていなければなりません。

例:

-net 106-110

-zone オプションはネット上にデータを流すとき に atalkd が使用するゾーン名を指定します。すでに説明しま したが、このオプションは単にネットワーク上でのグループわけ に便宜的に使用されるに過ぎません。-seed オプションが指定さ れており、問題無く動いているルーターがあれば、このゾーン名 がブロードキャストされます。