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3. マクロパッケージのインストール

3.1 LaTeX2e、pLaTeX2e のソース

LaTeX2e のマクロパッケージは原則として半年おきにアップデートされています。 lib-6.9.tar.gz の中に入っているのは古いので、できるだけ最新版を利 用するのが望ましいでしょう。まず ASCII かそのミラーサイトから以下のソー スを取ってきます。場所については pTeX のソース の節を参照してください。

base-9612.tar.gz
pl9702e.tar.gz

前者は CTAN (Comprehensive TeX Archive)の macros/latex/base を固めたものです。有用なマクロなどもありますので、CTAN は一度覗いてお くと良いでしょう。

最新の LaTeX2e では EC フォントと呼ばれるフォント群を利用することが推 奨されています。これも CTAN の fonts/ec/ 以下のディレクトリに 置かれています。可能ならば入手しておくと良いでしょう。

国内の CTAN のミラーサイトは

などがあるようです。私は tar+gz でディレクトリを一括転送してくれる会津 大のサイトを良く利用させてもらっています。ここでは例えば ec ディレ クトリの親ディレクトリで

get ec.tar.gz
などとすると、 ec ディレクトリ下の中身を自動的にアーカイブしたファ イル ec.tar.gz を転送してくれます。

3.2 LaTex2e のインストール

以下の記述は多くが platex2e の README.euc によります。また以下の説明で は簡略化のため /usr/local/lib/texmf$TEXMF と 記します。

  1. 入手した EC フォントを $TEXMF/fonts/public/ec ディ レクトリ下に置きます。
  2. $TEXMF/tex/latex2e/base ディレクトリに LaTeX2e のファイルを展開します。
    # cd $TEXMF/tex
    # mv latex2e latex2e.orig
    # mkdir latex2e; cd latex2e
    # zcat (somewhere)/base-9612.tar.gz | tar xf -
    
  3. unpack.insec.insinitex で処理します。
    # cd base
    # initex unpack.ins
    # initex ec.ins
    
  4. latex2e のフォーマットファイルを作成し、移動します。
    # initex latex.ltx
    # mv -f latex.fmt $TEXMF/ini
    
  5. 実行ファイルを作成します。
    # cd /usr/local/bin
    # ln -s virtex latex
    
  6. 正しくインストールできたかをチェックします。
    # cd /tmp
    # rehash
    # latex ltxcheck
    
    正しくインストールされていれば、すべてのテストが "OK" になります。エラーが表示された場合は、その指示に従って環境を構築してく ださい。

3.3 pLaTeX2e のインストール

同じく pLaTeX2e の README.euc 中の記述によります。

  1. pLaTeX2e のファイルを展開します。
    # cd /tmp
    # zcat (somewhere)/pl9702e.tar.gz | tar xf -
    # mkdir $TEXMF/tex/platex2e
    # mkdir $TEXMF/tex/platex2e/base
    # mv 9702/ $TEXMF/tex/platex2e/base/
    # rm -rf 9702
    # cd $TEXMF/tex/platex2e/base
    
  2. plcore.ins を処理し、フォーマットファイルの作成、移動を行います。
    # iniptex plcore.ins
    # iniptex platex.ltx
    # mv -f platex.fmt $TEXMF/ini
    
  3. 実行ファイルを作成します。
    # cd /usr/local/bin
    # ln -s virptex platex
    

3.4 jLaTeX 2.09 環境のインストール

今まで書いた文書もコンパイルできるように、 LaTeX 2.09 のマクロも利用で きるようにしておきます。

  1. JE からインストールした LaTeX マクロが /usr/local/lib/tex/macros にあると思いますので、これを /usr/local/lib/texmf/tex/jlatex209/ などのディレクトリを掘っ てコピーしておきます。
  2. コピーできたら pTeX でフォーマットファイルを作成します。
    # cd /usr/local/lib/texmf/tex/jlatex209
    # iniptex jlplain.tex \\dump
    
  3. jlplain.fmt ができますので、これを今までと同じようにインス トールします。
    # cp jlplain.fmt /usr/local/lib/texmf/ini
    # cd /usr/local/lib/texmf/ini
    # ln -s jlplain.fmt jlatex.fmt
    # cd /usr/local/bin
    # ln -s virptex jlatex
    
  4. マクロの検索パスを /usr/local/lib/texmf/web2c/texmf.cnf に追加します。具体的には
    jlatex_inputs = .:$TEXMF/tex/jlatex209//:$TEXMF/tex//
    TEXINPUTS.jlatex = $jlatex_inputs
    

    のような行を TEXINPUT 行の前に入れておけばよいでしょう。


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