Linux Access HOWTO Michael De La Rue, v2.11, 28 March 1997 Tetsu Isaji, December 1997 「Linux Access HOWTO」はLinux上でのテクノロジーの使い方を説明します。 身体に不自由があり一般ユーザーのように使えない場合でも、どのようにすれ ばLinuxで作業を行うことができるかについて解説しています。またより一般 的なテクノロジーの範囲内でLinuxが使えるものも取り扱っています。 ______________________________________________________________________ 目次 1. イントロダクション 1.1 配布の方針(Distribution Policy) 2. Linuxと他のオペレーティングシステムの比較 2.1 一般的な比較 2.2 応用技術(Adaptive Technology)の利用 2.3 Linuxに備わっている有用性 3. 視覚的障害 3.1 視力が弱い場合の画面の見方 3.1.1 SVGA テキストモード 3.1.2 X Window System 3.1.2.1 異なるスクリーンの解像度 3.1.2.2 画面の倍率 3.1.2.3 スクリーンフォントの変更 3.1.2.4 クロスヘアカーソルなど 3.1.3 オーディオ 3.1.4 拡大印刷 3.1.4.1 LaTeX / TeX 3.1.5 ラージテキストの出力 3.2 ビジュアルな出力を使えない人の補助 3.2.1 点字ターミナル 3.2.2 スピーチシンセサイザー 3.2.3 コンソール出力の操作 3.2.4 光学文字認識(OCR) 3.3 Linuxを学ぶ 3.4 点字浮き出し(Braille Embossing) 4. 聴覚的問題 4.1 ビジュアルベル 5. 身体的問題 5.1 マウス/ポインタが使えない 5.1.1 Unable to Use a Keyboardキーボードが使えない 5.1.1.1 他の入力ハードウェア(X Windows System only) 5.1.2 Linuxでハードウエアを操作する 5.2 スピーチ認識 5.3 キーボードの振るまい 5.3.1 X Window System. 5.3.2 オートリピートのRidを取得 5.3.3 マクロ/少ないキープレスで多くの入力をする 5.3.4 スティックキー 6. 一般プログラムの問題 6.1 マルチインターフェースの供給を容易にするために 6.2 ソフトウエアの設定をできるようにする 6.3 ユーザーでソフトのテストをする 6.4 出力の区別 6.5 ライセンスについて 7. その他の情報 7.1 Linuxドキュメント 7.1.1 The Linux Info Sheet 7.1.2 The Linux Meta FAQ 7.1.3 The Linux Software Map(LSM) 7.1.4 Linux HOWTO ドキュメント 7.1.5 The Linux FAQ 7.2 メーリングリスト 7.2.1 Linux Access リスト 7.2.2 The Linux Blind リスト 7.3 WWWリファレンス 7.4 提供者 7.5 メーカー 7.5.1 Alphavision 7.5.1.1 Linuxでサポートしている Alphavision AT 製品 7.5.2 Blazie Engineering 7.5.2.1 Blazie AT 製品 7.5.3 Digital Equipment Corporation 7.5.3.1 Linuxでサポートしている DEC AT 製品 7.5.4 Kommunikations-Technik Stolper GmbH 7.5.4.1 Linuxでサポートしている KTG AT 製品 8. ソフトウエアパッケージ 8.1 Emacspeak 8.2 BRLTTY 8.3 スクリーン 8.4 Rsynth 8.5 xocr 8.6 xzoom 8.7 NFBtrans 8.7.1 LinuxでNFBtransをコンパイルする 8.8 UnWindows 8.8.1 dynamag 8.8.2 coloreyes 8.8.3 border 8.8.4 un-twm 9. ハードウェア 9.1 スクリーンメモリから運用する点字ターミナル 9.1.1 Braillex 9.1.2 Brailloterm 9.1.3 BraillexとBrailloterm用のカーネルパッチ 9.2 ソフト運用点字ターミナル 9.2.1 Tieman B.V. 9.2.1.1 CombiBraille 9.2.2 Alva B.V. 9.2.3 Telesensory Systems Inc. displays 9.2.3.1 Powerbraille 9.2.3.2 Navigator 9.2.4 Braille Lite 9.3 スピーチシンセサイザー 9.3.1 DECTalk Express 9.3.2 Accent SA 9.3.3 SPO256-AL2 Speak and Spell chip. 10. 謝辞 ______________________________________________________________________ 1. イントロダクション このドキュメントの目的は、特殊な困難を持つ人向けにLinuxを使う方法を解 説しています。目が見えない、目が不自由である、耳が聞こえない、その他身 体的障害があるなどの人達にとって有益です。他の技術や情報がみつかれば追 加していきたいと考えています。 ここで取り扱った情報はそのような人達にとって丁度よいものではないかもし れません。しかし、これが主な目的かもしれないですが、Linuxの開発者の方 々にこれらの事情を知っていただくという主旨もあります。あるいは問題はま さに、Linux開発者がこの問題やシステムを(ちょっとしたことで) より使いや すいものにできる簡単な方法があることに気づいていないということかもしれ ません。 しかしこのドキュメントの紹介や少なくともこのドキュメントの影響によって (あるいは多くの開発者が行った仕事からの大きな影響によって)、上のような 事情は著しく変化しました。開発者の多くの方達について``謝 辞(Acknowledgements)''章に紹介させていただいています。 コメントや情報、アシスタントの連絡は までお願い します。このアドレスは今後MLのアドレスになる予定です。またHOWTOのメイ ンテナンス用として自動的に処理する予定なので、これを個人宛のemailとし て使わないで下さい。 全べての範囲を開発者にフォローする時間が著者にはありません。このドキュ メントをアップデートする時までメールも読まないかもしれませんが感謝して 受け取っています。もしメールをblind-listやaccess-listに送っていただけ れば、その意見を参考にして、今後のドキュメントに反映させたいと思ってい ます。何かおもしろいことのコピーなどあれば上記メーリングリストまでぜひ 送って下さい。 Normal mail can be sent to 普通の手紙はこちらまで Linux Access HOWTO 23 Kingsborough Gardens Glasgow G12 9NH Scotland U.K. 電子メールの方がこちらよりも何週間か早く返事が出せます。 私は個人的に を使って接続しています。受信するメール全 てにメールフィルタを使っているので、個人宛メール以外のアドレスを使って 下さい。これはちゃんとした返事を受けるために必要なことです。 1.1. 配布の方針(Distribution Policy) The ACCESS-HOWTO is copyrighted (c) 1996 Michael De La Rue The ACCESS-HOWTO may be distributed, at your choice, under either the terms of the GNU Public License version 2 or later or the standard Linux Documentation project terms. These licenses should be available from where you got this document. Please note that since the LDP terms don't allow modification (other than translation), modified ver- sions can be assumed to be distributed under the GPL. 日本語訳:(原文が優先されます) ACCESS-HOWTOはGNUパブリックライセンス(GPL)バージョン2かそれ以降の条 件、あるいは標準的なLinuxドキュメントプロジェクト(LDP)の条件に基づいた 配布ならば自由にしていただいてかまいません。これらのライセンスはこのド キュメントが入手できるようなサイトから入手できます。LDPの条件は (翻訳 をのぞく)いかなる修正も許可していません。修正されたバージョンならば GPLの基で配布されるものとすることができます。 2. Linuxと他のオペレーティングシステムの比較 2.1. 一般的な比較 これについては`Linux Info Sheet', `Linux Meta FAQ' 、`Linux FAQ'( ``Linuxドキュメント''参照)といったドキュメントを参照するとよいでしょ う。視覚的障害のあるユーザーにとってLinuxを使う主な理由はインターネッ トにフルアクセスできるネットワーク環境がすでにインストールされているこ とです。一般的にユーザーは開発環境があるということがLinuxを使う理由と なっています。 多くのGUI環境とは異なり、Linux (X Windows)のグラフィカルフロントエンド は基本的な環境と分けられていて、グラフィック環境なしで使える World Wide WebブラウザやFAXソフトのようなプログラムのセットもあります。これ はシステムを機能的に利用する方法を開いてくれます。 Emacspeakが良い例で す。 多分この比較はその他のユーザーにとってどうでもいいことかもしれないし はっきりしたことではないかもしれませんが、特殊で複雑な必要性を持った人 びとは十分な開発環境(システム)によって適切な解決策が可能になることに気 づくでしょう。他のシステムにあるほとんどのソフトウェアは入手できるよう になり始めており、多くの開発がすべての方向に向かって始められています。 2.2. 応用技術(Adaptive Technology)の利用 Linuxに特に商用的なものというのはありません。フリーのスピーチシンセサ イザーやボイスコントロールソフトなどといったとても便利なソフトが数多く 出回っています。例えば点字ターミナルといった十分なサポートを受けること ができるフリーのパッケージなどもたくさんあります。 2.3. Linuxに備わっている有用性 LinuxはWindowsをしのぐ多くの有益なソフトを有しています。これらのソフト はコマンドラインに合わせられています。これは今も進展しておりグラフィカ ルフロントエンドで使えます。しかしもともとプログラマー向けのOSなので、 興味ある新しい分野についてはほとんどがラインベースのプログラムです。そ のため身体的にハンディキャップがある場合、そのニーズに合うようにプログ ラムを組み立てることが容易です。視覚障害者向けにはスピーチシンセサイザ ーや点字ターミナルが近い将来使われるようになるでしょう。 Linuxの多重仮想コンソールシステムは、点字を介して視覚障害者にマルチタ スクオペレーティングシステムとして役立っています。 Linux (X11)によって使われるウインドウシステムは多くのプログラムツール を伴いそれぞれ入手できるものですが、Macintoshや Windowsのものよりもよ り素朴です。しかしフリーで(何万円もするようなことはありません) 品質は よく、その品質も確実に改善されています。 実際には500ドル程度(安くて少し悪い PC + サウンドカード)で視覚障害者用 にLinuxシステムを使うことが可能です。他のオペレーティングシステム (ス クリーンリーダー用ソフト、スピーチシンセサイザー)で何千ドルも出してみ ることと比較するとその経済的な面が見えます。 Linux用のソフトウェアスピ ーチシンセサイザーは十分にいいとは言えず実際にちゃんと動くかどうか疑問 もありますが、入力用ハードにかける費用の制限があると思います。 3. 視覚的障害 ここで二つの一般的な分類を行います。 1. テキストを見たり解読したり追ったりするのに手助けがあればなんとかな るような場合 2. ビジュアルなインターフェースはなんであろうと使えない場合 3.1. 視力が弱い場合の画面の見方 ここでさまざまな問題があります。しばしば倍率を上げたりすることが手助け になりますが十分ではありません。動きを追うことができない、カーソルが動 くまでそれを見つけられないという場合もあります。これは技術的問題 (主 にXに機能を追加すること)です。 3.1.1. SVGA テキストモード これはLinuxが提供する通常のテキストスクリーンの視界を改良するのに便利 です。この通常のスクリーンは一行に80文字これを25行表示します。これ をSVGAテキストモードを使って変えることができます(文字の質も変わりま す)。SVGAグラフィックカードの可能なモードにフルアクセスでき、例えばテ キストを50×15文字と大きく表示させることができます(通常は80×25)。スク リーンの一部分を拡大することは簡単ではないですが必要に応じてサイズを変 えることができます 3.1.2. X Window System 画面をみることのできる人にとってもXを改善する余地がたくさんあります。 この特徴にそったセットはまだ追加されていませんが、もしセットアップされ れば多くの問題を解決することができます。 3.1.2.1. 異なるスクリーンの解像度 Xサーバーは異なる解像度でセットアップすることができます。キーを押して 異なる解像度に変更することでテキストを読むことなどもできます。 /etc/XF86Configファイル (訳注:あるいは/usr/X11R6/lib/X11/XF86Config) で、modeではじまる行のScreen sectionに以下のセクションを追加します。 Modes "1280x1024" "1024x768" "800x600" "640x480" "320x240" Ctrl+Alt+Keypad-PlusとCtrl+Alt+Keypad-Minus キーを使うことで異なるレベ ルの解像度に切替えることができます。 スクリーン上でマウスを動かすことでスクリーンの別の部分にスクロールしま す。これをどのようにセットアップするかについて、より詳しいことは XFree86 X serverについて説明しているドキュメントを参照して下さい。 (訳 注:例えば~/.tvwmrc, ~/fvwmrcで設定を変える) 3.1.2.2. 画面の倍率 スクリーン倍率変更用のプログラムがいくつかあります。 xmag:必要に応じてスクリーンの一部のサイズ変更をする素朴なもの。 xzoom:xmagより機能が充実しています。``xzoom'' 参照。 puff:これは視覚障害ユーザー向けに作られました。ポインタまわりが箱型に 拡大され、位置決めがしやすくなっています。 puffのもう一つの特徴は(ちゃ んと設定されれば)スクリーンの一部が選択、拡大されるというものですas they are updated。しかしxpuff とウィンドウマネージャーの間に相互の影響 がみられ、使いにくくなっています。fvwmを使ったとき、キーに対してまった く反応しませんでした。twmでは問題ありません。 最後に、dynamagを紹介します。これはスクリーンとモニターの特定範囲を選 んだり、20秒に一秒の10分の2〜3の間一定の間隔で拡大した画面をリフレッ シュしたりするなどのすすんだ点を持っています。 dynamagはUnWindowsディ ストリビューションの一部です。詳細については ``UnWindows''章を参照して 下さい。 これはXコンソーシアムで出てきた新しいことのようです。Linuxでも間もなく 入手できるようになります。 3.1.2.3. スクリーンフォントの変更 X上で動作するソフトは全てスクリーンフォンを変更することができ、読める 程度に大きくすることが可能です。これは一般に (ユーザーのホームディレク トリにある).Xdefaultsに以下の一行追加することで実現することができま す。変更したいプログラムのフォントを正しく書き込んで下さい。 Emacs.font: -sony-fixed-medium-r-normal--16-150-75-75-c-80-iso8859-* どのフォントが使えるかはXプログラムのxfontselを使ってみることができま す。 より基本的なレベルで変える方法があり、その結果全てが修正されたフォント で表示されます。フォントの名前を変えたり、フォントを生成するプログラム に異なるスケールレベルを使うように指示することで行われます。誰かこれで うまく動作した方がいましたら、あなたが行ったことの詳細を教えて下さい。 3.1.2.4. クロスヘアカーソルなど カーソルの追跡をするのに問題がある人には以下ような補助方法があります。 o クロスヘアカーソル (水平、垂直のラインによって位置を示す) o カーソルの点滅(キーを押した時点滅する)。 クロスヘアカーソルを実現するようなソフトはありませんが、前の章で書いた puffはカーソル周辺に点滅するボックスを表示するので位置を簡単に見つける ことができます。 今のところ最善の方法はカーソルのビットマップを変更することです。、好き なビットマップファイル(cursorfile.bmp)を作り、同じサイズのものをもう一 つ作って下さい(black-file.bmp)。ただし一方は完全に黒くする必要がありま す。これをXBMフォーマットに変換して xsetroot -cursor cursorfile.xbm black-file.xbm と実行して下さい。 もしマスクについて知っていれば「black-file」は完全に黒色でなければなら ないわけではありませんがそのようにしてスタートして下さい。 .Xdefaults ファイルは実際のアプリケーションで使われるカーソルをコントロールしま す。詳細については"X Big Cursor mini-HOWTO" を参照して下さい(Joerg Schneider 。JFの方でも宮田 忍さんの訳が出ていま す)。 3.1.3. オーディオ オーディオ入力は、より親しみやすくコミュニケーティブなコンピュータ環境 を作るのに大変便利です。視力の弱い人には、オーディオによってポイン タ(``UnWindows''を参照)の位置を知る手助けになる し、Emacspeak(``Emacspeak''の章を参照)を使ったコンソールモードユーザー についても入手可能なオーディオアイコンは多くの利益をもたらしてくれま す。 Linuxのオーディオの設定は"Linux Sound HOWTO"( ``Linuxドキュメント''を 参照。JFでもSound-HOWTO の和訳文が公開されています)でカバーされていま す。いったんセットアップしてしまえば、サウンドはLinuxのほとんどのバー ジョンに含まれているplay コマンドで出力できます。 3.1.4. 拡大印刷 Linuxで拡大印刷をするのは簡単です。いくつか方法があります。 3.1.4.1. LaTeX / TeX LaTeXはパワフルなドキュメント処理システムです。自然な拡大印刷のドキュ メントをつくるこができます。習得するのはすこし難しいですが、多くのド キュメントがLaTeXを使って( タイプセッティングプログラム -- TeX --を 使って)書かれています。以下のようにすると適当な大きさのテキストを作る ことができます。 \font\magnifiedtenrm=cmr10 at 20pt % setup a big font \magnifiedtenrm this is some large text \bye より詳しいことは、店頭などにあるLaTeX本を参照して下さい。またインター ネット上でも多くの紹介ページなどがあります。 3.1.5. ラージテキストの出力 Linuxではほとんどの印刷はpostscriptを使って行っています。Linuxはこ のpostscriptを使ってプリンタを操作することもできます。私は標準的 なEpson dot matrix printerを使ってラージテキストを印刷しています。 Xのユーザーについて、ラージテキストを生成する為のいろいろなツールがあ ります。例えばLyXや商用のワードプロセッサです (訳注:LyXはxformライブ ラリを使用したTeXベースのワードプロセッサです。以下のサイトにありま す。 o http://www-pu.informatik.uni-tuebingen.de/users/ettrich o http://www.lehigh.edu/~dlj0/LyriX.html o ftp://ftp.via.ecp.fr/pub/lyx また最近ではTurboLinuxにも附属しているようです)。 3.2. ビジュアルな出力を使えない人の補助 通常スクリーンを全く使えない人の為に点字出力と音声出力の二つがありま す。聞くことができない人にとって、音声出力用の装置は便利とはいえませ ん。この場合、点字出力が重要になってきます。 もし選べるなら何を選べばよいでしょうか?これは十分に考慮しなければなら ないことです。スピーチは速く使えて値段もほどほどで、特にテキストアプリ ケーションで十分に使えるものでなくてはいけません(例えばこのドキュメン トのように長いものを読むときなど)。静かな環境でできるだけ他の人の迷惑 にならないようにそして聞く妨げにならないものとしてヘッドフォンが必要で しょう(全てのスピーチシンセサイザーで使えるものではありません)。 Brailleはスプレッドシートのような正確な配置が重要な場合のアプリケー ションとして適しています。文の終りで文頭をチェックするときなど便利で す。しかしBrailleはちょっと高価でテキストの読み上げ速度が遅いです。 Brailleを使うほど、もっと速いものが欲しくなるでしょう。Grade II Brailleはとっつきにくいものですが速度も速く使う価値のあるものです。 ちゃんとBrailleを使えないならそのポテンシャルを見出すことはできませ ん。ユーザー自身がその目的に応じて決めて下さい。とりあえずいくぶん物議 をかもしだしそうな話題として十分だといっておきましょう。 based on original by James Bowden 3.2.1. 点字ターミナル (訳注: braille (ブライユ)点字(法)) 点字ターミナルは普通一つのラインあるいは点字2つからなります。これらは 最長で80文字、通常は40文字の広さからなるのでいくぶん制限があります。以 下の2種類のターミナルがあります。 o ハードウェア運用の点字ターミナル o ソフトウェア運用の点字ターミナル これはコンピューターがテキストモードになっていてスクリーンメモリを直接 読める時にだけ使えます。 ``ハードウェア運用の点字ターミナル'' を参照し てください。 点字ターミナルの2番目のものも Linuxがサポートする種類のターミナルスク リーンと多くの点で似ています。残念なことに特別のソフトがないとつかえま せん。 しかしこれらを助ける二つのパッケージがあります。ひとつはBRLTTYでいくつ かの点字ディスプレイで動きます。作者は情報が得られるようにするためもっ とサポートすると言っています。現在BRLTTYはTieman B.V.'s CombiBrailleシ リーズをサポートしています。 Alva B.V.'s ABT3シリーズ、Telesensory Systems Inc.'s PowerBraille and Navigator シリーズディスプレイ。 Blazie EngineeringのBraille Liteを点字ディスプレイとしての使用はよくあ りませんが、サポートは必要に応じて再開されます。 ``Software Braille Terminals''を参照。 私が知っている他のパッケージはBrailleエンハンススクリーンです。これ はLinuxと同じ他のUNIXシステム上で動作するように設計されています。点字 ターミナルにアクセスすることが可能になり、多くの便利な特徴(例えば同時 に複数の仮想ターミナルで異なるプログラムを実行させることができるな ど)があります。 3.2.2. スピーチシンセサイザー スピーチシンセサイザーはASCIIテキストを実際の音声として出力するもので す。ハード/ソフト両面でこれらを使うことができます。報告されている範囲 ではフリーのLinuxスピーチシンセサイザーはまだ十分とはいえないようで す。 ハードウェアスピーチシンセサイザーが代わりのものとなります。私が知って いる一つはemacspeakを走らせDigitalのDECtalkを使うことです。しか し1997年 3月時点でDoubletalkシンセサイザーのドライバがアナウンスされた ので、 emacspeakを使うことでLinuxの 簡単にフルアクセスできるようにな りました。 これはシェル、Webブラウザやメールといった多くの特徴がありますコントロ ールプログラムが理解できない時は(PC用のIBMの製品みたいに)プレーンテキ ストのリーダーのようにしか動作しませんが、より洗練された操作を提供して います。詳細については ``Emacspeak''を参照。 3.2.3. コンソール出力の操作 起動時Linuxはノーマル(visual)スクリーンに直接メッセージを表示します。 基本レベルのユーザーがこれを変更したい時は変えることができます。つまり 多くの点字デバイスはLinuxがしていることを前もって情報を得ることができ ないということです。アクセスする必要があるプログラムを起動できるのはつ ぎになります。 BRLTTYプログラム(訳注:点字ttyは"brltty-1.0.2.tar.gz" というファイル名で適当なサイトから入手できます) がブートの時最初に実行 されていればスクリーンに表示されることを読むことができるでしょう。多く のハード/ソフトはシステムが完全に立ち上がるまで待機してなければなら ず、Linuxシステムのアドミニストレーションを難しくしています。しかし視 覚障害者にとっては不可能ということではありません。コンソールを直接使え る点字システムがあります(Braillex)。これはスクリーンメモリから直接読む ように設計されています。不都合ですがターミナルのノーマルスクロールはこ の方法で得られています。もし 1.3.75よりも新しいカーネルを使っているな ら 起動時のLILOプロンプトで linux no-scrollとタイプするか、これを自動 的に行うようにLILOの設定をして下さい。またもし1.3.75以前のものなら ``Screen Memory Braille Terminals''の章を見てみて下さい。 他に便利な点としてブートプロセスのそれぞれのステージに達する際、音声を 使うというものがあります(T.V.Ramanの提案)。 3.2.4. 光学文字認識(OCR) Linux用の光学文字認識のプログラムxocrがフリーであります。十分によいも のであれば、このプログラムによって視覚障害ユーザー用に本を読ませるとい うことが原理的にできることになります(OCRの精度は高いものでないけれ ど)。しかしドキュメントによるとこのプログラムは特定のフォントを認識す るためのトレーニングが必要なようです。テスト用のハードウェアがないので どのくらいよいものなのかわかりません。 (訳注: http://www.rarf.riken.go.jp/archives/Linux/apps/ graphics/capture/!INDEX.htmlに xocr_5.english.tar.gz (3MB弱)というソフ トがあります。これは英文用のものです。あとスキャナ HOWTOも参照して下さ い。これは川岸さんによる「scanner-HOWTO-INDEX」が参考になります。また 本ドキュメントの``xocr''も参照。その他海外のLinux-OCR情報については http://starship.skyport.net/crew/amk/ocr/ などを参照して下さい) 3.3. Linuxを学ぶ DOSを使っていたり今までコンピューターを使っていなかった人からすれば Linuxを始めることは難しく、面倒なようにおもわれるかもしれません o 自分でセットアップする前に、他のシステム上でLinux(UNIX)の使い方を学 ぶ o speaking/BrailleターミナルからLinuxを使う。もしスピーチを使う予定な ら、emacsを習得して下さい(訳注:Emacpeakなどを使う機会があるため)。 o MSDOS上がりユーザーの場合「DOS2Linux Mini HOWTO」が手助けになるで しょう(``The Linux HOWTOドキュメント'' 参照)。 Jim Van Zance ()によって書かれたより詳細なド キュメントがあります。see ``The Linux HOWTO Documents'')。 前のバージョンではLinuxを始める前にemacsの学び方についてアドバイスをし ていましたが、emacspeakのヘルプでemacsを学ぶことが簡単かどうかコメント できないのでこれはやめました。 emacspeakの便利さを教えてくれるものはな んでしょうか? もしEmacspeakを使うのであれば、EmacspeakはEmacsについては何も教えてく れないことを知っておきましょう。この意味において前もって知ってい るEmacsの知識は役立ちます。しかしEmacspeakを使い始めるためにEmacsにつ いて多くのことを知っている必要はありません。いったんEmacspeakがインス トール/実行されれば、わかりやすいインターフェースを提供してくれます infoページに書かれたオンラインドキュメントで必要なことを易しく教えてく れます。 「要約:Emacspeakを使うには少しのことを知っていれば十分です。 EmacsとEmacspeakの恩恵を受けるには、特にこれを私がやっているように Xウィンドウの代わりに使いたければ、Emacsの多くの機能に徐々に慣れるよう にして下さい。ただしこれは手間のかかることで、一日でやる必要はありませ ん。 - T.V.Raman 興味あるオプションとしてはRNIBトレーニングテープ(UNIXも扱っている)があ ります。これは以下のベンダから入手できます。 RNIB Customer Services PO Box 173 Peterborough Cambridgeshire PE2 6WS Tel: 01345 023153 (probably only works in UK) 3.4. 点字浮き出し(Braille Embossing) LinuxはBraille embosserから操作できるうってつけのプラットフォームで す。フィックスされた範囲のデバイスを使って手助けしてくれる多くのフォー マットツールがあります。Braille embosserはシリアルポートに接続します。 このシリアルポートは標準的なLinuxプリントメカニズムを使っています。詳 しくは「Linux Printing HOWTO」を参照して下さい。 米国の``National Federation for the Blind''から入手できるLinux用のトラ ンスレータを動かすフリーのソフトウエアパッケージがあります。これは 「NFBtrans」と呼ばれています。詳しくは ``NFB translator'' の章を参照し て下さい。 4. 聴覚的問題 多くの場合、聴覚に問題がある人がコンピュータを使う際の問題はほとんどあ りません。というのも出力のほとんどはビジュアルなもので、何か問題があっ てもそれをビジュアルな出力に変えることでほとんど解消されてしまうからで す。 4.1. ビジュアルベル よくあるように、コンピュータは特殊コードがプログラムから送られてくると ビープを鳴らします。これは一般にプログラムからの注意などを促すために使 われます。このビープは画面全体(あるいはターミナルエミュレータ)をフラッ シュすることに置き換えることが可能です。このやりかたにするには xterm (under X) xtermでは、コントロールキーを押しながらマウスの中ボタンをクリッ クすることで設定を変更したり、ホームディレクトリの .Xdefaultsに`XTerm*visualBell: true'を書き加えることで変更できま す。 the console (otherwise) コンソールでビジュアルベルを鳴らすのは少し複雑です。Alessandro Rubiniの「Visual Bell mini HOWTO」を見て下さい。これに詳しく書か れています。 (``他のLinuxドキュメント''の章を見て下さい)。設定の ほとんどはアプリケーション毎に行うか、Linuxカーネル自身を変更す るかで行えます。 5. 身体的問題 これらの問題の多くは個別に対応すべきです。それぞれの必要性とは、入力で きるようにすることやその他の要因を修正する方法を修正して、このHOWTOが 提供できることを便利なソフトウェアとノウハウへの指摘とすることです。 5.1. マウス/ポインタが使えない 限られた動きの中ではマウスの使用も困難です。人によってはトラッカーボー ルは大変便利なものですが、その他の人達にとって可能な入力デバイスがキー ボードだけということもあります(あるいはキーボードシミュレーション)。 Linuxの通常の使用においてこれは問題です (``キーボードの振るまい''章を 参照)。またXユーザーだと、これはある環境下で問題を生じることがありま す。 fvwmウインドウマネージャーはポインタなしで使えるように設計されて いて、多くのことはキーボードを使って行えます。著者は実際にマウスを使わ ずタイプだけで行ってみました。fvwmは私の知っている限りではLinuxのディ ストリビューション全てに含まれています。他のプログラムのしようはキーを 押せるかどうかといったことに依存しています。多くのXプログラムは全ての 機能についてこれを行うことができます。面倒なマウスキー ?? Xの現在のリリースではこれが容易になっていると思われます。 5.1.1. Unable to Use a Keyboardキーボードが使えない 普通にキーボードが使えない人はヘッドスティック(headstick)やマウスス ティック (mouthstick)を使って、キーボードをつかいます。これには特殊な キーボードの設定が必要です。 ``キーボードの振る舞い''章を参照して下さ い。 5.1.1.1. 他の入力ハードウェア(X Windows System only) キーボードが全く使えなかったりポインティングデバイスだけしか使えないと いった場合、標準的なLinuxコンソールでは解消方法がなくXが使われるでしょ う。もしX用の入力にキャラクタの入力デバイスやソフトの使い方を指示して やれば (著者はまだ見たことがありませんが)キーボードを使わずにポイン ティング入力ができます。 スクリーンタッチやアイポインタといった入力を行う価値のあるデバイスがた くさんあります。これらの多くはそれぞれ「デバイスドライバ」が必要です。 それに関したドキュメントがあれば、ドライバを書くことはそんなに難しいこ とではありませんがC言語の知識が必要です。詳細については Linux Kernel Hackers guide(訳注:HTML形式のみで公開されています。和訳は現在作業中で す)。やカーネルリファレンスといったものを参照してください。セットアッ プしてしまえば、マウスのようにこれらのデバイスを使用できます。 5.1.2. Linuxでハードウエアを操作する ここで興味のあるメイングループはLinux Lab Projectです。一般に GIPBハー ドウエアが操作可能です(GIPB: IEEEバスのような科学用機材の標準インター フェース)。(訳注:「理工系ユーザーのLinux入門」伊藤 敏、臼田 昭司、井 上 祥史 CQ出版社 でもAT-GIPBを使ったデータ計測について書かれていま す)。大変意欲的なプロジェクトで潜在的なポテンシャルを秘めていますが、 著者が知る限りではまだこれらの試みはなされていません。 プランのある人は著者に連絡を下さい。そのようなプランが出るのもそんなに 遠い将来のことではないと思います。 5.2. スピーチ認識 スピーチ認識はコンピューターを使用するのにとても有力なツールです。 Linuxで著者が知っているシステムは2つあります。ひとつは「光学的認識で はないけれどよく動作し改良されている」と言われる earsです。2つめ はAbbotDemoの「A speaker independent continuous speech recognition system」です。許可なしに商用的使用はできませんが大変興味深いものです。 詳細についてはLinux software map(ref id="linux-docs" name="other Linux documents">を参照)。 5.3. キーボードの振るまい 5.3.1. X Window System. 最新のXサーバは入力を手助けする多くの機能を持っています。これは StickKeys, MouseKeys, RepeatKeys, BounceKeys, SlowKeys, そしてTimeOut といった機能を含んでいます。ユーザーの必要に応じてキーボードの設定をし たり、Xのバージョン6.1以降ではXKB>が提供されいます。バージョンを調べた り、これらがインストールされているかどうか調べるには xdpyinfo -queryExtensions としてみてください(訳注:Xユーティリティの情報を表示するコマンド)。 5.3.2. オートリピートのRidを取得 Linuxコンソールでキーリピートを解除するにはこのコマンドを実行します。 (コンソール毎に一度実行すべきだと思います。ホームディレクトリの .profile、.loginといったファイルに設定しておくとよいでしょう)。 setterm -repeat off Xサーバ上でオートリピートのridを得るには xset -r とします。 Xを起動したときにこれを実行させるようにするには.xsession、 .xinitといったファイルに書いておくとよいでしょう。 これら2つのコマンドはコンソールの振るまいを変更する方法としてさらに調 べる価値のあるものです。 5.3.3. マクロ/少ないキープレスで多くの入力をする 時々こういった状況になったりします。問題は入力の速さです。ここでもっと も重要なことは、少ないキープレスで最も多くのコマンドを入力できるものに したいということです。(bash / tcsh)シェルユーザーはマニュアルページを 参照して下さい。特にコマンドとファイル名の完了を参照して下さい([TAB]キ ーを押すと、 bashはつぎに何が来るかを予想します。訳注:例えばbashプロ ンプトで"ap"と入力して[TAB]キーを押すとappend_db appletviewer appres apropos といった具合にコマンド名を補完してくれます)。ワ ンキープレスでコマンドのシーケンスを提供するようなマクロについては "Keystroke HOWTO"を参照して下さい。 5.3.4. スティックキー スティックキーはボタンを一つしか押せないといった人に、shiftやcontrol といった修飾キーを含むキーボードを使えるようにしたものです。 他のキーを同時に押す代わりに、これらのキーはcpasロックキーのようになり 他のキーが押されているあいだstayされます。?スイッチオフやオン必要なこ とに依存した次のキーに ?このセットアップの仕方については"Linux Keyboard HOWTO"を参照して下さい。特に`I can use only one finger to type with'の章を参照して下さい(15章にこれについて書かれています)。- Information from Toby Reed. 6. 一般プログラムの問題 考慮する価値のある問題の多くは、アクセス(利用)しやすくするようにソフト を設計する時とよい設計をしようとする時とは同じであるということです。 6.1. マルチインターフェースの供給を容易にするために もしソフトがグラフィカルインターフェースで使えず、視覚的に不便である場 合や、ライン向き(line oriented)のインターフェースを通してしか使えずそ のためタイプ入力に不具合がある場合。通常のXポインタ(一般にはマウス)の 使用と同じようにキーボードショートカットを使います。あなたのアプリケー ションで、ユーザーがキープレスできるようにします。 6.2. ソフトウエアの設定をできるようにする もしフォントの変更が容易なら、読めるように変更できます。色の変更ができ るなら、カラーブラインド(色盲)ユーザーも使えるようにできます。もしフォ ントの変更ができれば、視覚的障害者(弱視など)がはあなたのソフトウェアを 便利であると感じるでしょう。 6.3. ユーザーでソフトのテストをする もし多くの人があなたのソフトウェアを使っていて、いろいろなアクセスの問 題があれば特定の問題をポイントアップしたくなるでしょう。明らかにこれは 全ての人にとっては実際的なことではありませんがフィードバックをつねに聞 くことができます。 6.4. 出力の区別 可能なら、プログラムの各パートがなんであるかはっきりさせます。エラー メッセージは特定のやりかたで区別できるようにフォーマットします。ま た、X環境下では各ウィンドウが名前を持っていることを確認します。その結 果スクリーンリーダソフトはそれを区別できるのです。 6.5. ライセンスについて Linuxのソフトウェアは(キープログラムにはありませんが)「非商用的な使 用」といったライセンスを持っているものもあります。これは個人の仕事のた めにソフトウェアを使い始めるといった人にはよくないことです。できるだけ 別な方法で仕事に使えるようにしたほうがよいでしょう。これは金融や他の人 への依存からユーザーを自由にすることができます。ソフトウェアの作者は異 義を唱えたがりますが、このことは商用的条件の変更 (ある会社は権利を買っ ています)や仕事に使う人びとからの拒絶(多くの会社はライセンスについて病 的なほどに気を使っています)など、どちらに対しても非難されることです。 できるだけこのような種類のライセンスは避けたほうがよいでしょう。ソフト ウェアを商用的な乱用から守ることは必要に応じてGNU Public License(GPL) やArtistic Licenseを通して行うことができます。 7. その他の情報 7.1. Linuxドキュメント LinuxドキュメントはLinuxの使い方を評論したり、ここで記述しているドキュ メントの多くはLinuxの最新バージョンのソースに含まれています。 もしインターネットを介してドキュメントを入手したい場合は以下のサイトを 参照して下さい。これらは世界中にミラーサイトがあります。 o ftp.funet.fi (128.214.6.100) : /pub/OS/Linux/doc/ o tsx-11.mit.edu (18.172.1.2) : /pub/linux/docs/ o sunsite.unc.edu (152.2.22.81) : /pub/Linux/docs/ 7.1.1. The Linux Info Sheet Linuxとは何かについて簡単にわかりやすく説明。どうしてlinuxが欲しいのか 何がいいのかについて説明したい場合などに例示するものの一つとなっていま す (訳注:つまりこのような情報があることがLinuxを使うことの魅力の一つ です)。 Linux Info Sheetは以下のWWWから入手できます。 これと関連ミラーサイト。 (訳注: が日本語訳です)。 7.1.2. The Linux Meta FAQ これよりもより完全な情報のリスト。メタFAQは以下のWorld Wide Webで入手 できます。 および関連ミラーサイト (訳注: が日 本語訳です) 7.1.3. The Linux Software Map(LSM) インターネット上にあるLinuxで使えるソフトのリストです。ここでリストし ているパッケージの多くはインターネットを介して見つけることができます。 LSM (Linux Software Map) は から検索でき ます。また``Linux Documentation''の章で記述したFTP サイトでもテキスト ファイルとして読むことができます。 7.1.4. Linux HOWTO ドキュメント HOWTOドキュメントはLinuxのメインドキュメントです。この「Access HOWTO」 は HOWTOのひとつです。 Linuxドキュメントプロジェクト(LDP)のホームサイ トは です。またこれらを出版して いる会社がたくさんあります。詳細はローカルLinux提供者に連絡してくださ い。 Linux HOWTO ドキュメントは ``Linux Documentation'' の章であげたFTPサイ トのHOWTOディレクトリにあります。 7.1.5. The Linux FAQ FAQ(Frequently Asked Questions)ではよくある質問の回答を収めています。 FAQリストは``Linux Documentation''章で述べた FTPサイト全てと同じように から入手できます。 7.2. メーリングリスト 2つのメーリングリストがあります。Linuxに関するこれらの問題をカバーし ています。もっと一般的にコンピュータを使うことをカバーした価値あるもの もあります。ついでに、もしこれらのメーリングリストにメールを送ると著者 自身も読みます。Access-HOWTOに収めた重要な情報もあります。そこで緊急の 場合でないかぎりそのコピーを著者に送っていただく必要はありません。 7.2.1. Linux Access リスト これはLinux Access の問題をカバーしたメーリングリストです。「Linuxを もっと使いやすくするための手助けが欲しいということや Linuxが使えないと いったLinux OS やソフトウェアのユーザー、開発者の必要性をサービスす る」という主旨です。サブジェクトではなく本文に subscribe linux-access <あなたのメールアドレス> と書いて まで参加のメールを送るとメー リングリストに登録されます。 7.2.2. The Linux Blind リスト これはLinuxを使用しているブラインドユーザーの為のメーリングリストで す。重要かつ有益なソフトウェアのリストがあります。サブジェクトに subject:helpと書いて 宛にメールをおく ります。 7.3. WWWリファレンス WWW(World Wide Web)は日々変化しています。もしこのドキュメントの古いバ ージョンを読んでいるなら,それらのいくつかは古くなってしまっているで しょう。 WWW上で管理しているオリジナルバージョンは1〜2カ月で古くなって います。以下を参照して下さい。 Linuxドキュメントは以下から Web上のLinux Access 以下 はバージョン全部 . しかし、なるべくならメインのLinux FTPサイトからダウンロードして下さ い。もしトラフィックが膨大になったらこれらのページを閉じて別の場所に移 動します。 BLINUXドキュメント(訳注:Blind Linuxのこと)とDevelopment Projectは 。 Emacspeak WWW ページ BRLTTY 非公式WWW ページ Yahoo (one of the most major Internet catalogues) The Linux Lab Project . The BLYNX ページ: ブラインド、視覚障害ユーザーに合わせたLynxのサポート ファイル (訳注:LynxとはテキストベースのWWWブラウザです)。 。 7.4. 提供者 Braillexを提供していただいたUK(イギリス)提供者。 Alphavision Limited 7.5. メーカー 7.5.1. Alphavision 「メーカーなのか?」と思います。RNIBは提供者としてリストしているだけで すが、Braillexを作ったそうです。 Alphavision Ltd Seymour House Copyground Lane High Wycombe Bucks HP12 3HE England U.K. Phone +44 1494-530 555 7.5.1.1. Linuxでサポートしている Alphavision AT 製品 o Braillex 7.5.2. Blazie Engineering Braille Lite はBRLTTYのオリジナルバージョンでサポートされていました。 サポートは現在行っていません。もし一台所有していて Linuxで使いたいとい う場合はソフトウェアのこのバージョン使えばよいです。 Blazie Engineering 105 East Jarrettsville Rd. Forest Hill, MD 21050 U.S.A. Phone +1 (410) 893-9333 FAX +1 (410) 836-5040 BBS +1 (410) 893-8944 E-Mail WWW 7.5.2.1. Blazie AT 製品 o Braille Lite (サポート中止) 7.5.3. Digital Equipment Corporation Digital Equipment Corporation P.O. Box CS2008 Nashua NH 03061-2008 U.S.A Order +1 800-722-9332 Tech info +1 800-722-9332 FAX +1 603-884-5597 WWW 7.5.3.1. Linuxでサポートしている DEC AT 製品 o DECTalk Express 7.5.4. Kommunikations-Technik Stolper GmbH KTS Stolper GmbH Herzenhaldenweg 10 73095 Albershausen Germany Phone +49 7161 37023 Fax +49 7161 32632 7.5.4.1. Linuxでサポートしている KTG AT 製品 o Brailloterm 8. ソフトウエアパッケージ この章のリファレンスは Linux Software map(LSM)から直接取っています。 LSMはLinuxドキュメントがある場所で見つけられます。またLinuxで使えるソ フトウェアがリストされています。 8.1. Emacspeak EmacspeakはLinuxのスピーチインターフェース用ソフトです。 WWWブラウ ザ、telnet、エディタといったプログラムに基づく任意の文字をemacspeakで 使うことが可能です。emacspeakと普通のスクリーンリーダー(DOSといったオ ペレーティングシステム)の違いは読み上げでの特別な特性を持っている点で す。EmacspeakはEmacsで使われます。テキストエディタはファイルを書き換え たり追加したりするのに使われるプログラムです。 Emacsはただのテキストエ ディタに比べるとかなり違う点が多くそのパッケージは想像以上に便利で す。emacs内で他のプログラムを実行することもできるしemacsのターミナルエ ミュレーターに表示される出力を使うこともでます。スクリーン配置を解釈し たり例えばカレンダーなどといった数字の配列の意味を解釈したりしてくれま す。 emacsがEmacspeak用の環境としてよいことの理由として、画面配置を理 解できることや カレンダーといった数の配列を理解できる情報処理機能を もっていることがあります。パッケージの創作者はemacsの中からLinuxマシン を完全に操作できるようにしています。また他のマシンやソフトウェアを非常 に広範囲に操作するためにemacsを使っています。 EmacspeakはDebianディストリビューションにもあり、Slakware で配布されて いるソフトウェアと同じように含まれています。つまりEmacspeakは CDROM配 布されているLinuxであればそこから入手ができるのです。このドキュメント が配布されている頃には、バージョン5のEmacspeakがCDROMに入っていると思 いますが著者はバージョン4をテスト用に使います。 LSM) Begin3 Title: emacspeak - a speech output interface to Emacs Version: 4.0 Entered-date: 30MAY96 Description: Emacspeak is the first full-fledged speech output system that will allow someone who cannot see to work directly on a UNIX system. (Until now, the only option available to visually impaired users has been to use a talking PC as a terminal.) Emacspeak is built on top of Emacs. Once you start emacs with emacspeak loaded, you get spoken feedback for everything you do. Your mileage will vary depending on how well you can use Emacs. There is nothing that you cannot do inside Emacs:-) Keywords: handicap access visually impaired blind speech emacs Author: raman@adobe.com (T. V. Raman) Maintained-by: jrv@vanzandt.mv.com (Jim Van Zandt) Primary-site: sunsite.unc.edu apps/sound/speech 124kB emacspeak-4.0.tgz Alternate-site: Original-site: http://www.cs.cornell.edu /pub/raman/emacspeak 123kB emacspeak.tar.gz/Info/People/raman/emacspeak/emacspeak.tar.gz Platforms: DECtalk Express or DEC Multivoice speech synthesizer, GNU FSF Emacs 19 (version 19.23 or later) and TCLX 7.3B (Extended TCL). Copying-policy: GPL End 8.2. BRLTTY これはシリアルポートで使う点字ターミナルプログラムです。多くの場面でテ ストされ使われています。また多くの種類のハードウェアをサポートしていま す(以下のLinux Software Mapを参照して下さい。また LSMについては``Linux Software Map''参照)。メンテナンス係はNikhil Nair さんです。またその他の方々は Nicolas Pitre and Stephane Doyon です。BRLTTYに関するコメントはこちらま でお願いしましす。 作者達はもっと違うデバイスでのサポートができるようになることを切望して いるようです。もし何かあれば彼らに連絡をとって下さい。またデバイスのプ ログラミング情報を必要といるので、もしメーカに連絡が取れて情報を入手で きたら是非連絡を取って下さい。興味深い今後のこと(READMEファイルから)。 o 標準スクリーンレビューのフル機能。 o 広範囲におよぶ追加オプション。カーソル、重要単語の点滅やゆっくり見 るための停止、ハイライトテキスト/ハイパーテキストリンクの表示など。 o インテリジェントカーソルルーチン。これはテキストエディタ中のカーソ ルの移動を容易にしてくれます。点字ディスプレイから手を離さずにすみ ます。 o カット、ペーストの機能。これはロングファイル名や複雑なコマンドをコ ピーするのに便利です。 o オンラインヘルプの機能。 o 複数の点字コードのサポート。 o 点字ディスプレイ用のドライバを簡単に追加できるモジュラ設計(Modular design)。 UNIXライクなプラットフォームへのポーティング。 LSM) Begin3 Title: BRLTTY - Access software for Unix for a blind person using a soft Braille terminal Version: 1.0.2, 17SEP96 Entered-date: 17SEP96 Description: BRLTTY is a daemon which provides access to a Unix console for a blind person using a soft Braille display (see the README file for a full explanation). BRLTTY only works with text-mode applications. We hope that this system will be expanded to support other soft Braille displays, and possibly even other Unix-like platforms. Keywords: Braille console access visually impaired blind Author: nn201@cus.cam.ac.uk (Nikhil Nair) nico@cam.org (Nicolas Pitre) doyons@jsp.umontreal.ca (Stephane Doyon) jrbowden@bcs.org.uk (James Bowden) Maintained-by: nn201@cus.cam.ac.uk (Nikhil Nair) Primary-site: sunsite.unc.edu /pub/Linux/system/Access 110kb brltty-1.0.2.tar.gz (includes the README file) 6kb brltty-1.0.2.README 1kb brltty-1.0.2.lsm Platforms: Linux (kernel 1.1.92 or later) running on a PC or DEC Alpha. Not X/graphics. Supported Braille displays (serial communication only): - Tieman B.V.: CombiBraille 25/45/85; - Alva B.V.: ABT3xx series; - Telesensory Systems Inc.: PowerBraille 40 (not 65/80), Navigator 20/40/80 (latest firmware version only?). Copying-policy: GPL End 8.3. スクリーン スクリーンはターミナル上で同時に複数のプログラムを実行できるようにする ソフトウェアの一部です。点字ターミナルをサポートするように(Telesensory から)拡張することができます。 8.4. Rsynth これはLinuxソフトマップにリストされているスピーチシンセサイザーです。 みたところ視覚障害者にとっては十分使えないようです。代わりのハードを使 うか改良せねばなりません。フリースピーチシンセサイザーの方が便利です。 8.5. xocr xocrはLinux用の光学文字認識を行うパッケージです。 Rsynth(``Rsynth'')の ように、視覚障害者によって入力する唯一の手段として使うパッケージとして は満足のいくものではないと思います。正確な読み取りであることをチェック してもらう必要がありその点でもあまり (視覚障害者にとって)いいもである とは思いません。 (訳注:``光学文字認識(OCR)''参照) 8.6. xzoom xzoom はスクリーン拡大プログラムです。xmagに少し似ているようですが視覚 的問題を抱えた人には大変便利なものです。xzoomwareの主な欠点はそれ自身 では拡大せず、またキーコントロールはfvwmとの互換性がなかったり??です がこの欠点があっても素晴らしいプログラムです。連続的に拡大??例えばド キュメントを読んでいる倍率を保ちつつスクロールしたりできます。さらにス クリーン 小さなボックスを移動見たい範囲について検索 xzoomはRedHatサ イトからrpmとして入手できます RedHatユーザーのようなrpmシステムを使っ ている人にはインストールが容易でしょう。訳注:Slackwareユーザーでも .rpmファイルをrpmコマンドをインストールすることで扱うことができます。 「RPM-BUILD-HOWTO」を参照。 GNU cpio 2.4.1以 降(rpm-2.2.9-1.i386.cpio.gz)が必要で、slackware/source/a/cpioディレク トリにあります。またxzoomは "xzoom-0.3.tgz: can work only with 8 bits/pixel"のようです。 LSM) Begin3 Title: xzoom Version: 0.1 Entered-date: Mar 30 1996 Description: xzoom can magnify (by integer value) rotate (by a multiple if 90 degrees) and mirror about the X or Y axes areas on X11 screen and display them in it's window. Keywords: X11 zoom magnify xmag Author: Itai Nahshon Maintained-by: Itai Nahshon Primary-site: sunsite.unc.edu probably in /pub/Linux/X11/xutils/xzoom-0.1.tgz Platforms: Linux+11. Support only for 8-bit depth. Tested only in Linux 1.3.* with the XSVGA 3.1.2 driver. Needs the XSHM extension. Copying-policy: Free End 8.7. NFBtrans nfbtransはマルチグレード点字変換プログラムです。 the National Federation for the Blind in the U.S.A によって配布されています。だれか が改良することを願ってフリーでリリースされています。サポートしている言 語は以下のようなものです。 USA English, UK English 英語 Spanish スペイン語 Russian ロシア語 Esperanto エスペラント German ドイツ語 Biblical Hebrew and Biblical Greek (聖書の)ヘブライ,ギリシャ語 他の言語も変換テーブルを書くことによって追加することができます NFBtransは から入手できま す。またダウンロード後、コンパイルする必要があります。 8.7.1. LinuxでNFBtransをコンパイルする NFBtransの管理者にこのパッチを渡したところ、このパッチをNFBtransのパッ ケージに入れるという返事をもらいました。だからバージョン740よりもあた らしいパッケージを入手した場合は以下の作業をする必要はありません。パッ ケージに含まれている指示にしたがってコンパイルしてください。 unzip -L NFBTR740.ZIP #or whatever filename you have mv makefile Makefile 以下をパッチファイルとしてファイルに保存して下さい(e.g. patch-file)。 *** nfbpatch.c.orig Tue Mar 12 11:37:28 1996 --- nfbpatch.c Tue Mar 12 11:37:06 1996 *************** *** 185,190 **** --- 185,193 ---- return (finfo.st_size); } /* filelength */ + #ifndef linux + /* pretty safe to assume all linux has usleep I think ?? this should be + done properly anyway */ #ifdef SYSVR4 void usleep(usec) int usec; *************** *** 195,200 **** --- 198,204 ---- UKP } /* usleep */ #endif + #endif void beep(count) int count; and run そして保存したファイルをパッチとしてソースに当てます。 patch < patch-file then type 後にプログラムをコンパイルして下さい。 make and the program should compile. 8.8. UnWindows UnWindowsは視覚障害者(not blind)にとって多くの便利なツールを提供する X用アクセスユーティリティパッケージです。スクリーン倍率、ポインタの位 置を示すカスタムツールなどが含まれています。 からダウンロードできます。 デフォルトパッケージではLinuxで動作しません。というのもSunの特殊な機能 に依存しているからです。しかしユーティリティのいくつかは動作し、残りの 大半もポートにしているので、このパッケージはある人達にとって興味あるも のかもしれません。著者のポートはオリジナルパッケージには含まれていない か BLINUXアーカイブ(``WWW references''参照)から入手できるようになって います。まだ動作しない残りのユーティリティは設定ユーティリティです。著 者のバージョンのプログラムは(サウンド自身を生成するかわりに)他のプログ ラムを呼び出すようにしています。例えば他のプログラムで play /usr/lib/games/xboing/sounds/ouch.au とします。例えばポインタが画面の左端につきあたった時に"ouch"という音を 出します(訳注:xboingはArcanoid 風のブロック崩しゲームです。BGMなし)。 8.8.1. dynamag dynamagはスクリーン倍率プログラムです。スクリーン倍率については ``magnification''を参照して下さい。このプログラムはデフォルトのディス トリビューションで動作しました。 8.8.2. coloreyes coloreyesはマウスポインタの位置を見つけやすくしてくれます。二つの目 が(xeyesのように)ポインタのある方向を見ていて、その距離に応じて色が変 わっていきます(xeyeと違うところです)。これはデフォルトパッケージでは動 作しませんが、テストバージョンでは動作しました。 8.8.3. border borderはマウスポインタがスクリーンの端に移動したときそれを捉えたり、ス クリーンのどの端であるかによって音を鳴らしたりします。入手できるバー ジョンではSUN固有のサウンドシステムを使っています。現在、これを変更し てLinuxのサウンドプログラムで使えるものにしようとしています。 8.8.4. un-twm ウィンドウマネージャはXスクリーン上に表示されたウィンドウ(プログラム) の位置をコントロールする特別なプログラムです。un-twmはポインタが他の ウィンドウ(プログラム)に移動した時に音を鳴らすようにしたものです。サウ ンドはウィンドウの種類に依存しています。配布されているバージョン はlinuxで動作しません。borderのようなSUNオーディオに依存しているからで すが、このドキュメントが読まれているころにはLinuxで使えるようにしたバ ージョンが入手できるようになると思います。 9. ハードウェア 9.1. スクリーンメモリから運用する点字ターミナル ノーマルテキストモードでスクリーンメモリを直接読むことができる点字ター ミナルがあります。Linuxで動作するように使うことができます。視覚的に問 題がないユーザーがコンソール上でできること(インストール作業など) のほ とんどができるようになります。しかし普通のLinuxカーネルのスクロールで は問題があります。そこでカーネルにパッチをあてて再構築する必要がありま す。 ``BraillexとBrailloterm用のカーネルパッチ'' 章を参照して下さい。 9.1.1. Braillex Braillexはスクリーンメモリから直接読み込むように設計されたターミナル で、ちゃんと動作するMS-DOSプログラムをうまく取り込みます。もしスクリー ンに表示されればこのターミナルが点字で表示します。 Linuxではスクリーン ハンドルがMSDOSと違うのでいくつか変更する必要があります。このターミナ ルを起動するために ``Patching the Kernel''章のパッチを当ててやる必要が あります。この作業を行ってしまえば一般ユーザーが読むように情報を得るこ とができるようになります。オペレーティングシステムが完全にブートするま でこのターミナルは起動しないで下さい。 Braillexは点字セ ル(80×1か40×2)の二つの配置が可能です。また IB 2-Dと呼ばれるモデルが あります。これは画面の行について情報を表示する垂直バーを持っていま す(スクリーンライン当たり4ドット(4 programmable dots) を使っていま す)。 Price: 8,995 (pounds sterling) or 11495 UKP for 2-D Manufacturer: Alphavision Limited (UK) Suppliers: ???? 9.1.2. Brailloterm Braillotermとは何か? KTS(Kommunikations-Technik Stolper GmbH)で開発された点字ディスプレイで す。一行あたり80個の点字セルが並んでいます。文字を表示するための各セル は8ドットあり、それぞれ連結(up/down)されています。Braillotermはライン にスクリーンカーソルがあるラインを表示します。Braillotermのいくつかの 機能をスクリーンの行を見るために使うことができます。 - Jose Vilmar Estacio de Souza Joseは、ターミナルはDOSでもシリアルポートを使えるが特別なプログラムが 必要だと言っていました。Linuxプラットフォームで動作するかどうかわかり ません。 Braillexのように、カーネルを適切に動作させるためのパッチが必要です。 ``カーネルパッチ''を参照して下さい。 Price: about 23.000,- DM / $ 15.000, Manufacturer: Kommunikations-Technik Stolper GmbH Suppliers: ???? 9.1.3. BraillexとBrailloterm用のカーネルパッチ これはおそらくMS-DOSで動くスクリーンメモリを直接読むようなターミナルに も使えると思いますが、いろいろなターミナルでの動作確認のメールを私まで 送って下さい。これは適用されていないしBRLTTYを使ったターミナルの機能が いくつか使えないと思います。 カーネルバージョン1.2.Xの全てについてこのパッチを当てます。またカーネ ルバージョンが1.1.Xから1.3.72までのもので動作するでしょう。 1.3.75から パッチはもはや必要なくなりました。というのはLILOプロンプトの段階 で`linux no-scroll'を使ってスクロールしないように設定するこができるよ うになったからです。LILOについては「Boot Prompt HOWTO」に詳しいことが 書かれています。 *** drivers/char/console.c~ Fri Mar 17 07:31:40 1995 --- drivers/char/console.c Tue Mar 5 04:34:47 1996 *************** *** 601,605 **** static void scrup(int currcons, unsigned int t, unsigned int b) { ! int hardscroll = 1; if (b > video_num_lines || t >= b) --- 601,605 ---- static void scrup(int currcons, unsigned int t, unsigned int b) { ! int hardscroll = 0; if (b > video_num_lines || t >= b) このパッチを当てたあと To apply it: 1. これをパッチファイルとして保存し(patch-file) 2. cd drivers/charとし 3. 実行 patch < patch-file 4. あとはいつものようにカーネルの再構築をする これらのパッチをあてて、ようやく点字ターミナルを(通常のLinux コンソ ールのように)使うことができます。 まとめると、パッチは「scrup関数の始めの行で1を0に変える (drivers/char/console.cの603行辺り)」とういことを意味しています。 patchについて主なことは、プログラムがこれを理解しLinuxの開発者がファイ ル内容を変えた時にすることが何か知っておくということです。 ?? もしより新しいカーネルを使っていて、スクロールが不完全な場合、 (前述し たブートプロンプトの解決方法の代わりに)以下のパッチを使って下さい。こ れは1.3.75よりも古いカーネルでは使えません。 *** console.c~ Fri Mar 15 04:01:45 1996 --- console.c Thu Apr 4 13:29:48 1996 *************** *** 516,520 **** unsigned char has_wrapped; /* all of videomem is data of fg_console */ static unsigned char hardscroll_enabled; ! static unsigned char hardscroll_disabled_by_init = 0; void no_scroll(char *str, int *ints) --- 516,520 ---- unsigned char has_wrapped; /* all of videomem is data of fg_console */ static unsigned char hardscroll_enabled; ! static unsigned char hardscroll_disabled_by_init = 1; void no_scroll(char *str, int *ints) 9.2. ソフト運用点字ターミナル これらのターミナル操作の原理はVT100といったCRTターミナルのものと非常に 密接です。シリアルポートを介して接続されコンピューターは出力を送るプロ グラムを実行していなくてはなりません。最近ではBRLTTYが出ています (``BRLTTY''章と点字拡張スクリーンを参照)。 9.2.1. Tieman B.V. 9.2.1.1. CombiBraille Price: around 4600 UKP for the 45 cell model ... Manufacturer: Tieman B.V. Suppliers: Concept Systems, Nottingham, England (voice +44 115 925 5988) 9.2.2. Alva B.V. ABT3xxシリーズはBRLTTYでサポートされています。ABT340だけが現在もっとも よいと思います。他のモデルでの情報があったらBRLTTYの作者にぜひ連絡して 下さい。 Price: 20 cell - 2200 UKP; 40 cell 4500 UKP; 80 cell 8000 UKP Manufacturer: Alva Suppliers: Professional Vision Services LTD, Hertshire, England (+44 1462 677331) 9.2.3. Telesensory Systems Inc. displays ここのベンダは開発者にプログラミング情報を提供しているのでTelesensory ディスプレイはBRLTTYでもscreenでもサポートされています。 9.2.3.1. Powerbraille 40, 65, 80の3つのモデルがあります。BRLTTYでは40だけがサポートされてい るようです。 Price: 20 cell - 2200 UKP; 40 cell 4500 UKP; 80 cell 8000 UKP Manufacturer: Alva Suppliers: Professional Vision Services LTD, Hertshire, England (+44 1462 677331) 9.2.3.2. Navigator これも20, 60, 80の3つのモデルがあります。最近のバージョンではどれも BRLTTYで動作するようですが、初期のファームウェア(ハード+ソフト)は十分 に確認されていません。 Price: 80 cell 7800 UKP Manufacturer: Alva Suppliers: Professional Vision Services LTD, Hertshire, England (+44 1462 677331) 9.2.4. Braille Lite これはターミナルよりさらにポータブルです。しかし通常の点字ターミナルの ようにBRLTTY version 0.22(新しいバージョンは不可)でしか使えません。 CombiBrailleでは使える機能の多くはBraille Liteでは使えません。これ はLinux を使う際の不具合になります。 Price: $3,395.00 Manufacturer: Blazie Engineering 9.3. スピーチシンセサイザー スピーチシンセサイザーは普通PCマシンのシリアルポートに接続します。以下 の便利な特徴があります。 o Braille labels on partsBraille (点字) ポート o Many voices to allow different parts of document to be spoken differently 多声 ドキュメントのいろいろな箇所を で話す。 o Use with headphones (not available on all models) ヘッドフォン(全モ デルで使用可)。 重大な問題はスピーチの品質です。ゲームのこざっぱりしたサウンドを聞 くのではなく、スピーチシンセサイザーを情報の主な収集源として使うよ うな人にとってはこれはかなり重要です。この理由からT.V. Ramanは DECTalkを使うことを奨めています。 9.3.1. DECTalk Express これはスピーチシンセサイザーです。Emacspeak用に使われます。実際DECTalk の範囲はスピーチシンセサイザーのみです(現在のパッケージで動作する範囲 では)。このシンセサイザーは多くの便利な特性をもっています。欠点といえ ばその値段の高さだけでしょう。 Price: $1195.00 Manufacturer: Digital Equipment Corporation Suppliers: Many. I'd like details of those with Specific Linux support / delivering international or otherwise of note only please. Otherwise refer to local organisations. Digital themselves or the Emacspeak WWW pages. 9.3.2. Accent SA これはAicom Corporation製のシンセサイザーです。これ用のドライバーを書 く試みが始まっていますが、手伝いが必要です。もし何か手伝えることがある と思う方はこちらまで。 9.3.3. SPO256-AL2 Speak and Spell chip. 興味深いのはこのチップを使って自己構築のトーク回路(self built talking circuits)に拡張していることです。?? ソフトパッケー ジspeak-0.2pl1.tar.gzは David Sugar によって書かれま した。著者の感想としてはまだ実用的な品質の出力が得られていないようで す。 10. 謝辞 このドキュメントの多くは、インターネット上の情報をもとに作られました。 YahooやDEC's Alta Vista 検索エンジンを使っています。またドキュメントで 出てきたソフトウェアパッケージの多くはそれに附属しているテキストを参照 しています。ある情報は王立国際研究所のブラインドヘルプシート (Royal National Institute for the Blind's helpsheets)から集めました。 T.V. Raman氏はコメント、情報などを提供してくれたEmacspeakの作者です。インタ ーネット上で知っている他の人々も同様に関わってくれました。 Brailloterm用のパッチを提供をしてくれたKenneth Albanowski 氏、 S.u.S.E. GmbH (Linux distributors and makers of S.u.S.E. Linux (English/German)の Roland Dyroff氏は著者の要求に応じてKTS Stolper GmbHやBraillotermの情報、ハードウェアの詳細を調べていただきました。こ のドキュメントのチェックをしてくれたのは James Bowden, とNikhil Nair です。トピック に関する情報と同じくらい多くのコレクションを提案してくれた BRLTTYの作 者です。 blinuxとlinux-accessメーリングリストの貢献者の方達の情報もこ のドキュメントに貢献しています。 Trace R&D centreの Mark E. Novak氏 からはソフトウェアパッケージや著者の知らな かった情報を指摘してもらいました。著者がドキュメント中で部分的に考慮し ている箇所は彼のコメントです。 その他の貢献者の方はNicolas PitrieとStephane Doyon。 多くの人がコメントと情報を下さいました。特定の貢献をしてくれた方はド キュメント中でお知らせしました。このバージョンはRedHatの Dr. Linux book から起こしています。というのも著者や他のLDPの作者に今に も(Access-HOWTOで書いたような内容を含んだものを)リリースすると言ってき たためです。彼らの行っていることは非常によいものです。インターネット上 の情報よりも不適切だったり古い情報が本にあるためです。寄与していただい た方でここに書かれていない人もいますが、ご心配ありません。連絡いただけ れば次のバージョンにはちゃんと追加させていただきます。