Chapter 3. Red Hat Linux 6.2J のインストール

本章を終了すると、Red Hat Linux 6.2J のフルインストールが完了します。

アップグレードの実行に関する情報が必要な場合は、Chapter 5 の説明を参照してください。

インストールの続行

通常は、Red Hat Linux をクリーンなひとつのディスクパーティションまたはいくつかのパーティションのセットにインストールするか、またはインストール済の別の Linux に上書きインストールします。

警告警告
 

インストール済の Linux (Red Hat Linux を含む) に Red Hat Linux を上書きインストールする場合、以前の情報 (ファイルまたはデータ) は保存されません。重要ファイルは必ず保存しておいてください。既存システムのデータを保存することで悩む (バックアップを作成したくない) 場合は、アップグレードを考える必要があります (Chapter 5 を参照)。

フルインストールを選択する場合にも、インストールのクラスを選択しなければなりません。以下のオプションがあります。GNOME ワークステーションKDE ワークステーションサーバ またはカスタム

新規のユーザに最適なワークステーションクラスのインストールでは、ユーザが選択した GNOME または KDE デスクトップ環境、および X Window System がインストールされます。

警告警告
 

ワークステーションクラスのインストールを実行すると、コンピュータのすべてのハードドライブからすべての Linux 関連パーティションに含まれるすべての情報が消去されます。

注意注意:
 

以前のワークステーションクラスのインストールとは異なり、Red Hat Linux 6.2J ワークステーションクラスのインストールを実行しても、ネットワークデーモン inetd はインストールされません。inetd がインストールされないため、より安定したインストールが行われます。ただし、fingertelnettalk、および FTP などのネットワーク関連サービスは機能しません。このようなタイプのサービスが必要な場合は、前のステップに戻って、サーバクラスまたはカスタムクラスのインストールを選択してください。

システムを Linux ベースのサーバとして機能させたい、かつシステム設定をあまりカスタマイズしたくないというユーザにとっては、サーバクラスが最適なインストール方法です。

警告警告
 

サーバクラスのインストールを実行すると、コンピュータのすべてのハードドライブからすべてのパーティション (Linux および非 Linux) が消去されます。

カスタムクラスのインストール方法を使用すれば、最も柔軟なインストールを行うことができます。ワークステーションおよびサーバクラスのインストールでは、いくつかのステップを省略した自動的なインストールプロセスが実行されます。カスタムクラスのインストールでは、ディスク領域のパーティショニング方法を ユーザ が決定します。また、システムにインストールするパッケージを自在に選択することができます。さらに、システムの起動時に LILO (LInux LOader) を使うかどうかも指定できます。Linux の使用についてあまり経験がない場合は、カスタムインストールを選択すべきではありません。

カスタムクラスのインストールを実行しなかった場合に、どのステップが省略されるのかを知りたい場合は、 カスタム クラスインストールの舞台裏 - Chapter 1 を参照してください。