デフォルトの sendmail.cf ファイルは /etc の中にインストールされます。ほとんどの SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) のみのサイトではデフォルトの設定で機能するはずです。ただし UUCP (Unix to UNIX Copy Protocol) サイトでは機能しません。したがって、UUCP メール転送を使用しなければならない場合は新しい sendmail.cf を作成する必要があります。
注意 | |
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SMTP サーバは自動的にサポートされますが、 IMAP (Internet Message Access Protocol) サーバはサポートされません。ISP が SMTP サーバではなく IMAP サーバを使用している場合は、IMAP パッケージをインストールしなければなりません。このパッケージをインストールしないと、システムは IMAP サーバに情報を渡したり、IMAP サーバからメールを取り出したりする方法が分かりません。 |
新しい sendmail.cf を生成するためには、m4 および sendmail ソースパッケージをインストールする必要があります。sendmail 設定ファイル作成の詳細については、sendmail ソースに含まれる README を参照してください。また、O'Reilly &; Associates は Bryan Costales による 「sendmail」 という題の sendmail に関する優れた参考書を発行しています。
一般的な sendmail の設定の一つとして、一台のマシンをネットワーク上のすべてのマシンに対するメールゲートウェイとして機能させることがあります。たとえば、Red Hat では、一台のマシン mail.redhat.com がすべてのメール処理を行っています。そのマシン上では、mail.redhat.com にメールの処理を任せるマシンの名前を単純に /etc/sendmail.cw に追加するだけで済みます。以下に例を示します。
# sendmail.cw - マシンのエイリアスをすべてここに # 組み込む torgo.redhat.com poodle.redhat.com devel.redhat.com |
次に別のマシン、torgo, poodle、および devel 上で /etc/sendmail.cf を編集することによって、メール送信時には mail.redhat.com として「マスカレード」し、ローカルメール処理を redhat.com に転送させるようにする必要があります。/etc/sendmail.cf で DH と DM の行を検索し、しかるべく修正する必要があります。
# 修飾子のない名前の送信先 # (null はローカル配信の意味) DRmail.redhat.com # ローカルメールトラフィックを誰が獲得するか DHmail.redhat.com # 誰としてマスカレードするか (null はマスカレードしない) DMredhat.com |
このタイプの設定を使用した場合、送信されたメールは、すべて redhat.com から送信されたもののように見え、torgo.redhat.com またはその他のホストに送信されたメールは mail.redhat.com に対して配信されることになります。
別のマシンとしてマスカレードするようにシステムを設定した場合には、システム自体からシステム自体へ送信される電子メールは、そのすべてがマスカレードした別のマシンに送信されることに注意してください。たとえば上記の例では、cron デーモンによって定期的に <root@poodle.redhat.com> に送信されるログファイルは、<root@mail.redhat.com> に送信されることになります。