Red Hat Linux 6.2J: Official Red Hat Linuxリファレンスガイド | ||
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いくつかのインストール開始方法があります。以下の方法があります。
ボックスセットに含まれるディスケット (または作成した PCMCIA/ネットワークブートディスク) をプライマリディスケットドライブに挿入してから、コンピュータをリブートします。
CD-ROM ドライブからのブートが可能であれば、Red Hat Linux CD をドライブに挿入してからリブートします。
MS-DOS をブートし、Red Hat Linux CD-ROM の dosutils ディレクトリに含まれる autoboot.bat という名前のプログラムを起動します (これは DOS 環境でのみ機能します。Windows の DOS ウィンドウから実行することはできません)。
インストールプログラムがロードされる間、画面上にメッセージがスクロールされます。インストールプログラムのロードが終了すると、以下のプロンプトが表示されます。
boot: |
インストールプログラムがメモリ上にロードされると、F1 から F6 を押すことによってインストールプロセスおよびオプションに関する情報を参照することができるようになります。たとえば、F2 を押すとオンラインヘルプ画面に関する一般的な情報が表示されます。
boot プロンプトに対して Enter を押すか、boot プロンプトが表示されてから一分以内に何もしなかった場合は、『Official Red Hat Linux インストレーションガイド』 で説明するように、グラフィカルなインストールが開始されます。上記のヘルプ画面ファンクションキーのいずれかを押すと、この自動起動機能が無効になります。
ここで説明するテキストモードのインストールプログラムを起動するには、Enter を押す前に、以下を入力します。
boot:text |
インストールプログラムによるハードウェアの検出が正しく行われない場合は、「エキスパート」 モードでインストールをやり直す必要があります。エキスパートモードのインストールを開始するには、以下のように入力します。
boot:text expert |
エキスパートモードではほとんどのハードウェア検出が無効になるので、インストール中にロードされるドライバに関して、オプションを入力するという選択肢が得られます。
注意: | |
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初期段階のブートメッセージには、SCSI またはネットワークカードに関することがらは含まれていません。これは正常です。なぜならば、それらのデバイスは、インストールプロセス中にロードされるモジュールによってサポートされるからです。 |
シリアルインストールを開始するためのコマンドが変更されていることに注意してください。シリアルモードでインストールを実行する必要がある場合は、以下のように入力します。
boot:linux console=<device> |
ここで、<device> は使用するデバイス (ttyS0 または ttyS1 など) です。
ブートコマンドによって入力することのできるその他のオプションには、オプションをカーネルに渡すことも含まれます。たとえば、カーネルに対して、128 MB システムのすべての RAM を使用するように指示するには、以下のように入力します。
boot:linux mem=128M |