ディレクトリの使用法

ディレクトリは、SunForum 3D や他のディレクトリ互換の会議アプリケーションを現在使用しているユーザー、およびこれらのアプリケーション内のディレクトリにログインしているユーザーのリストです。ディレクトリを使用すると、現在登録されているユーザーを検索したり、電子メールアドレスから特定のユーザーを照会することによって、簡単に相手を探して接続できます。

一般的なディレクトリサーバーは、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) および ILS (Internet Locator Server) の 2 つです。以下の説明は、特に付記している場合を除いて、この両方のディレクトリサーバーに該当します。

ディレクトリにログオンするには、名前、地域、電子メールアドレスなどの個人情報を指定する必要があります。SunForum 3D を初めて実行すると、これらの詳細データの入力が求められます。これらの個人データを他の利用者に公開するかどうかは、選択することができます。 公開しなかった場合、ディレクトリを使用してアクセスできるのは、電子メールアドレスを知っている人だけになります。


操作方法

個人情報を変更する
ディレクトリサーバーにログオンする
ディレクトリサーバーからログオフする
ディレクトリリストを更新する
SunForum 3D の起動時にディレクトリにログオンする
他のユーザーに個人情報を公開しない
ディレクトリリストを使用して他のユーザーを検索する
ディレクトリリストを使用して他のユーザーを呼び出す
電子メールアドレスを使用して他のユーザーを呼び出す
LDAP サーバーを SunForum のディレクトリサーバーとして設定する
ファイアウォールの外側のディレクトリサーバーにアクセスする


個人情報を変更する

ディレクトリ サーバーへログオンする際の、個人サイトの識別情報を変更するには、「通話」メニューから「個人情報の変更」を選択して、「個人情報」ダイアログボックスを表示します。このダイアログボックスについての詳細は、「初期設定をする」を参照してください。

「個人情報」ダイアログボックスで新たに設定した情報は、次回ディレクトリサーバーにログオンしたときに適用されます。ディレクトリサーバーにログオン中の場合は、サーバーの個人情報が自動的に更新されます。

ディレクトリサーバーにログオンする

ディレクトリサーバーにログオンするには、「通話」メニューから「ディレクトリ サーバーにログオンする」を選択します。ログオンするディレクトリサーバーの名前を入力し、「了解」をクリックします。

ディレクトリサーバーへのログオンに成功すると、サーバーに対して、そのディレクトリにログオンしている他のユーザーの照会が自動的に行われます。ディレクトリリストを表示するには、「表示」メニューから「ディレクトリ」を選択します。詳細は、「会議の状況とディレクトリリストの表示を切り換える」を参照してください。

Sun Ray ユーザーは LDAP サーバーへの直接ログインのみ行うことができます。ILS では、SunForum の Sun Ray ユーザーが使用するゲートキーパー/ポートおよびエイリアスの割り当て機能を利用できません。

ディレクトリサーバーからログオフする

ディレクトリサーバーからログオフするには、「通話」メニューから「ディレクトリサーバーからログオフする」を選択します。

ディレクトリリストを更新する

ディレクトリリストに最新情報を表示するには、「表示」メニューから「ディレクトリの更新」を選択します。

このオプションは、ディレクトリリストが表示されている場合にのみ選択できます。ディレクトリリストの表示についての詳細は、「会議の状況とディレクトリリストの表示を切り換える」を参照してください。

SunForum 3D では、定期的にディレクトリリストを自動更新するよう設定することができます。その場合は、「オプション」メニューで適切な オプション を設定します。

SunForum 3D の起動時にディレクトリにログオンする

SunForum 3D の起動時に自動的にディレクトリサーバーにログオンするように設定するには、「通話」メニューから「個人情報の変更」を選択したときに表示される「個人情報」ダイアログボックスを使用します。

このダイアログボックスで「起動時にディレクトリサーバーにログオンする」オプションを選択し、「サーバー名」フィールドにログオンするサーバー名を入力してください。

次回 SunForum 3D を起動すると、指定したディレクトリサーバーに自動的にログオンします。

他のユーザーに個人情報を公開しない

ディレクトリサーバーへのログオン時に個人情報を他のユーザーに公開しないようにするには、「通話」メニューから「個人情報の変更」を選択したときに表示される「個人情報」ダイアログボックスを使用します。 このダイアログボックスで「ディレクトリサーバーにログオンする際にユーザー名を表示しない」オプションを選択してください。

次回ディレクトリサーバーにログオンすると、サーバーにログオンしている他のユーザーに個人情報が公開されなくなります。ただし、他のユーザーに自分の電子メールアドレスを知らせている場合、そのユーザーは引き続きディレクトリサーバーを使用して呼び出すことができます。

すでにログオン中で個人データが公開されているときにこのオプションを選択すると、ディレクトリサーバーのエントリが自動的に更新され、データが非公開になります。

ディレクトリリストを使用して他のユーザーを検索する

ディレクトリリストを電子メールアドレス、名前、または地域の順に表示すると、特定のユーザーを簡単に検索できるようになります。このためには、単にディレクトリ表示内の適切な列見出しをクリックすればよいだけです。
列見出しの矢印記号は、現在並び替えの対象になっている列を示し、上矢印は昇順、下矢印は降順を表します。同じ見出しをもう一度クリックすると、並べ替えの順序が逆になります。

特定の列だけ検索することもできます (たとえば、ユーザー名だけが判明している場合など)。このための手順は以下のとおりです。
 
検索する列の見出しをクリックします。
「検索」ボックスに検索文字列を入力します。 box.SunForum 3D では、最初の 2、3 文字を入力するだけで目的のエントリを検索することができます。

ディレクトリリストを使用して他のユーザーを呼び出す

ディレクトリ表示でディレクトリリストのエントリをダブルクリックすると、そのユーザーを呼び出すことができます。

「通話」ダイアログボックスの「アドレス帳に追加」を選択すると、ディレクトリリストを使用して呼び出したユーザーをアドレス帳に追加することができます。 「通話」ダイアログボックスは、「通話」メニューから「通話...」オプションを選択すると表示されます。

電子メールアドレスを使用して他のユーザーを呼び出す

SunForum 3D では、ディレクトリサーバーにログオンしているユーザーを、電子メールアドレスを指定して呼び出すことができます。この場合は、そのユーザーが個人データを公開してログオンしていなくても呼び出すことができます。

電子メールを使用してユーザーを呼び出すには、そのユーザーがログオンしているディレクトリサーバー名と電子メールアドレスを、/ (スラッシュ) で区切って入力します。たとえば、以下のように入力します。

namebase.corp/bob@acme.com
SunForum 3D は、入力された電子メールアドレスのユーザーがログオンしているかどうかを、指定されたディレクトリサーバーに照会します。指定したディレクトリサーバーにユーザーがログオンしている場合、SunForum 3.2 は呼び出しを開始します。

LDAP サーバーを SunForum のディレクトリサーバーとして設定する

SunForum のディレクトリサーバーとして設定できるのは、Netscape の LDAP サーバー (Netscape Directory Server 4.1 以上) と iPlanet (iPlanet Directory Server 5.0 以上) です。Netscape Directory Server 4.1 は Solaris 8 で提供されているため、お勧めの選択肢です。

システム管理者が sf-ldap-config スクリプトを /opt/SUNWdat/config で実行すると、LDAP サーバーを構成できます。このスクリプトは SUNWphone パッケージに付属しています。この他、次のいずれかの方法で手動で行うこともできます。
 
SunForum ユーザー記述で LDAP スキーマを拡張します。LDAP サーバーを実行している Solaris マシンから、スーパーユーザーとしてログインします。
  • /opt/SUNWdat/config ディレクトリにある dc-rtperson-schema.conf ファイルを、LDAP サーバーの構成ディレクトリ <NSHOME>/slapd-<serverID>/config にコピーします。
  • スキーマ構成ファイル <NSHOME>/slapd-<serverID>/config/ns-schema.conf に、新しいファイルを追加します(作業の前に現在のスキーマ構成ファイルをバックアップしておくことをお勧めします)。
  • LDAP サーバーを終了して再起動し、新しいスキーマを読み込みます。
たとえば、Netscape のインストールディレクトリ NSHOME/usr/netscape/server4 で、サーバー名 serverIDdirserver の場合は、以下のようにコマンドを入力します。
    cd /usr/netscape/server4/slapd-dirserver/config
    cp /opt/SUNWdat/config/dc-rtperson-schema.conf .
    cp ns-schema.conf ns-schema.conf.bak
    echo "include /usr/netscape/server4/slapd-dirserver/config/dc-rtperson-schema.conf" >> ns-schema.conf
    cd ..
    ./stop-slapd
SunForum のユーザーエントリを格納するためのディレクトリブランチを追加します。Directory Manager としてログインした Netscape Console から、以下の操作を行います。
  • 新しいデータベース接尾辞 "o=DynamicEntries" を追加します (「構成」で Database オブジェクトを選択し、「設定」タブに移動してその接尾辞を編集します)。
  • ディレクトリのトップレベルに、(DN が "o=DynamicEntries" となるように) "DynamicEntries" という名前の新しい Organization オブジェクトを作成します 。
  • このブランチのアクセス権を変更して、あらゆるユーザーからのあらゆるアクセスを許可します。

ファイアウォールの外側のディレクトリサーバーにアクセスする

使用しているコンピュータがファイアウォールの内側にあり、外部のディレクトリサーバーにアクセスする場合、いくつかの追加設定を行う必要があります。詳細は、「障害追跡 (上級者用)」の「ファイアウォール経由で SunForum 3D を使用する」を参照してください。

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