SunForum 3D のホワイトボード


ホワイトボードでは、さまざまな描画ツールやページ操作機能を使用して、他の会議参加者とアイデアやグラフィックを交換することができます。

他の会議製品と相互運用するため、ホワイトボードは、NetMeeting ホワイトボード互換モードまたはホワイトボードに関するT.126 規格 に準拠したモードのどちらでもでも動作できます。


ホワイトボードを起動する
ホワイトボードのモードを選択する
描画オブジェクトを作成する
テキストオブジェクトを作成および編集する
グラフィックオブジェクトを移動および削除する
オブジェクトを強調表示する
画面の取り込みによって画像オブジェクトを生成する
「自分のビデオ」ウィンドウからコピーする
ファイルから画像オブジェクトをインポートする
遠隔ポインタを使用する
ラバースタンプを使用する
グラフィックをクリップボードにコピーする
参加者ウィンドウ
オプションウィンドウ
ページをナビゲートおよび整理する
新規ページを追加する
ホワイトボードの表示を同期させる
ホワイトボードを「ズーム」する
ホワイトボードをロックする
ホワイトボードの内容をディスクへ保存する、またはディスクから読み込む
ホワイトボードの内容をグラフィックファイルにエクスポートする
ホワイトボードの内容を印刷する
ホワイトボードを閉じる

ホワイトボードを起動する

    ホワイトボードを起動するには、SunForum 3D のツールバーにある「ホワイトボード」ボタンをクリックするか、または「ツール」メニューから「ホワイトボード」を選択します。

「ホワイトボード」ウィンドウが表示され、他の会議参加者のシステム上でもホワイトボードが自動的に起動します (同様に、他の会議参加者がホワイトボードを起動すると、自分のシステムでもホワイトボードが自動的に起動します)。

ホワイトボードのモードを選択する

ホワイトボードは、他の会議参加者が使用している会議製品に応じて、以下のどちらのモードでも動作できます。 専用モードはほとんどの会議製品でサポートされており、T.126 モードでは利用できない機能が含まれているため、専用モードを使用することをお勧めします。ただし、他の会議参加者が Polycom ShowStation を使用している場合は、T.126 モードを使用する必要があります。

NetMeeting バージョン 3 は、「1.0 - 2.x」という名前の専用モードと T.126 モード (デフォルト) の両方をサポートしています。NetMeeting の T.126 ホワイトボードでは、T.126 標準プロトコルを拡張したプロトコルが採用されています。NetMeeting の T.126 ホワイトボードと完全に相互運用するには、NetMeeting 3 互換モードを設定する必要があります。 NetMeeting 3 互換モードを選択した場合、他社の T.126 ホワイトボードとの相互運用に影響が出てくることがあります。 注意してください。

適切なモードを選択するには、「ツールの設定のオプションを設定する」で説明している 「ホワイトボードの読み込みモード」フィールドを使用してください。

NetMeeting と T.126 専用の製品の両方が存在する会議の場合は、それぞれのモードで 1 つずつ、合計 2 つのホワイトボードを実行できます。つまり、専用モードのホワイトボードを使用して NetMeeting と対話し、T.126 モードのホワイトボードを使用して T.126 製品と対話できます。このための手順は以下のとおりです。

自分が選択したモードとは異なるモードで動作しているホワイトボードが使用されている会議に参加すると、会議の他の参加者に会わせてホワイトボードのモードを変更するかどうか (適切なモードのホワイトボードを新たに起動するかどうか) を問い合わせるメッセージが表示されます。

描画オブジェクトを作成する

ホワイトボードにグラフィックオブジェクトを描画するには、まず、ツールバーの以下のいずれかのボタンをクリックしてツールの種類を選択します。
 
フリーハンド
直線
塗りつぶしなしの四角形
塗りつぶした四角形
塗りつぶしなしの楕円
塗りつぶした楕円

(これらのツールは、「ツール」メニューから選択することもできます。

次に、描画領域の下または左端にあるオプションボタンを使用して、ペンの色と線の太さを設定し、 マウスをドラッグしてオブジェクトを描画します。マウスボタンを離すと、オブジェクトがホワイトボードに追加されます。 追加したオブジェクトは、他のすべての会議参加者がホワイトボードで見ることができます。

テキストオブジェクトを作成および編集する

テキストオブジェクトを操作するには、「テキスト」ツールボタンをクリックするか、「ツール」メニューから「テキスト」を選択します。

テキストオブジェクトを作成するには、以下の操作を行います。
 
テキストを追加する描画領域内の適切な位置でマウスをクリックします。
テキストエントリダイアログボックスにメッセージテキストを入力し、「了解」をクリックします。

テキストオブジェクトを編集するには、以下の操作を行います。
 
編集するテキストオブジェクト上でマウスをクリックします。
テキスト入力ダイアログボックスでメッセージテキストを編集し、「了解」をクリックします。

色とフォントは、描画領域の最下部にあるオプションボタンで変更できます。

T.126 モードではテキストオブジェクトは編集できません。代わりに、オブジェクトを削除して新しいオブジェクトを作成します。

グラフィックオブジェクトを移動および削除する

ホワイトボードのグラフィックを移動または削除するには、まず、「セレクタ」ツールボタンをクリックするか、「ツール」メニューから「セレクタ」を選択します。目的のグラフィックが他のグラフィックに隠れている場合は、マウスのクリックを繰り返して目的のグラフィックを選択します。 選択されたグラフィックは、その外枠が点線で表示されます。

グラフィックを移動するには、移動先の位置までグラフィックをマウスでドラッグします。

グラフィックを削除するには、「編集」メニューから「削除」を選択するか、Delete キーを押します。オブジェクトを間違って削除した場合は、「編集」メニューの「元に戻す」で元に戻すことができます。

オブジェクトを強調表示する

ホワイトボード内の特定の領域を強調表示するには、「ハイライタ」ツールボタンをクリックするか、「ツール」メニューから「ハイライタ」を選択し、マウスを使用して強調表示する領域を描画します。

強調表示色は、会議に参加しているシステムによって多少異なることがあります。 X サーバーが別の画像表示形式を使用している場合は特に注意が必要です。

画面の取り込みによって画像オブジェクトを生成する

ウィンドウの内容を画像としてホワイトボードに取り込むには、「ウィンドウの取り込み」ボタンをクリックするか、「ツール」メニューから「ウィンドウの取り込み」を選択します。
「ホワイトボード」ウィンドウが非表示になります。
取り込むウィンドウをクリックします。
「ホワイトボード」ウィンドウが再表示され、取り込んだウィンドウの画像が表示されます。
デスクトップ領域 の一部 (ウィンドウ全体とは限りません) を取り込むには、「領域の取り込み」ボタンをクリックするか、「ツール」メニューから「領域の取り込み」を選択します。
「ホワイトボード」ウィンドウが非表示になります。
マウスをドラッグして、取り込む領域を選択します。
「ホワイトボード」ウィンドウが再表示され、取り込んだ領域の画像が表示されます。

「自分のビデオ」ウィンドウからコピーする
 
「自分のビデオ」ウィンドウから画像を取り込み、ホワイトボードに画像としてコピーするには、「自分のビデオのスナップ」ボタンをクリックするか、「ツール」メニューから「自分のビデオのスナップ」を選択します。
「ホワイトボード」ウィンドウの左上隅に画像が表示されます。
IEEE 1394 対応のカメラを使用している場合は、別の方法で画像を取り込むことができます。
ホワイトボードのツールバーの「カメラを有効にする」ボタンをクリックします。
これにより、カメラのプッシュボタンが 10 秒間有効になります。この時間内は、カメラのプッシュボタンを押すたびに画像がホワイトボードに取り込まれます。つまり、この時間内であれば何回でも画像を取り込むことができます。
この制限時間の途中でカメラのプッシュボタンを無効にするには、Esc キーを押します。

ファイルから画像オブジェクトをインポートする

ファイルから画像をインポートするには、「ファイル」メニューから「インポート」を選択します。 続いて、「インポート」ダイアログボックスでインポートするファイルを指定し、「了解」をクリックします。 これで、画像が現在のページに追加されます。

PostScript 形式のファイルをホワイトボードにインポートするには、シェアウェアのフィルタ ghostscript が必要になります。本マニュアルの作成時では、ghostscript は http://sunfreeware.com/ から取得することができます(他にも取得できるページはあります)。使用しているシステムに ghostscript をインストールし、パスを SunForum 3D へ "認識" させる必要があります。ghostscript が保存されている場所は、/etc/opt/SUNWdat/config/system-config または $HOME/.sunforum/.user-config に Whiteboard.GSPath として指定されています。

たとえば、下記の行を挿入する場合、Whiteboard.GSPath: {pathname} pathname は実行可能な ghostscript のパスになります。ghostscript の使用について英語環境では検証されていますが、他の言語環境では検証されていません。 しかし、他言語環境でも問題なく使用できます。

遠隔ポインタを使用する

遠隔ポインタを表示または非表示にするには、「遠隔ポインタ」ボタンをクリックするか、「ツール」メニューから「遠隔ポインタ」を選択します。遠隔ポインタは色のついた手の形のポインタで、会議の参加者全員が見ることができます。選択ツールが有効な場合は、ページ上で遠隔ポインタをドラッグして、自由に適当な領域を指定することができます。

ラバースタンプを使用する

「ラバースタンプ」ボタンをクリックすると、ホワイトボードにスタンプ可能なグラフィックがサブウィンドウに表示されます。スタンプの画像は、ユーザーが設定することができます。また、ユーザーが定義した位置にある GIF などのビットマップファイルも使用できます。

グラフィックスを他のウィンドウにコピーする

X ウィンドウのクリップボードとの間でグラフィックスをやりとりする方法は以下の 2 通りあります。
 
テキストに対する簡単な方法:ホワイトボード、または Terminal などの他のウィンドウからテキストを選択します。次に、マウスのアジャストボタンを使用して、選択したテキストをホワイトボードまたは他のウィンドウにペーストします。
「編集」メニューの「カット」、「コピー」、「ペースト」コマンドを使用する方法:システムのクリップボードを介してオブジェクトをやりとりする方法で、ホワイトボードの別のページに元の形式のままオブジェクトをペーストしたり、別のプログラムにピクセルマップ (テキストオブジェクトの場合はテキスト) としてペーストしたりできます。オブジェクトをカットまたはコピーするには、オブジェクトを選択し、「編集」メニューから「カット」または「コピー」を選択します。ホワイトボードにオブジェクトをペーストするには、「編集」メニューから「ペースト」を選択します。オブジェクトが現在のページに表示されます。

まとめると、オブジェクトをカットまたはコピーするには、オブジェクトを選択し、「編集」メニューから「カット」または「コピー」を選択します。

ホワイトボードにオブジェクトをペーストするには、「編集」メニューから「ペースト」を選択します。ペーストしたオブジェクトは現在のページに表示されます。

参加者ウィンドウ

「ユーザー」ボタンをクリックすると、サブウィンドウが表示されます。このウィンドウには、ホワイトボードに参加している人全員の名前が表示されます。また、参加者が使用しているポインタの色や、現在のペンまたは蛍光ペンの色も表示されます。

オプションウィンドウ

「オプション」ボタンをクリックすると、新しいサブウィンドウが表示されます。このウィンドウには、ホワイトボードの基本オプション以外のすべてのオプションが用意されています。これらのオプションを使って以下を変更できます。
テキスト:サイズ、スタイル、フォント
ペン:幅と色 (36 色から選択)
ハイライタ:幅と色 (8 色から選択)

ページをナビゲートおよび整理する

ページ間を移動するには、以下のいずれかのボタンを使用します。
 
 
最初のページに移動
1ページ後ろへ移動
1ページ前へ移動
最後のページへ移動

特定のページに移動するには、「編集」メニューから「指定ページに移動」を選択します。ダイアログボックスにページ番号を入力し、「了解」をクリックします。

「編集」メニューから「ページ内容の消去」を選択すると、現在のページのグラフィックをすべて消去できます。

「編集」メニューから「ページの削除」を選択すると、現在のページを削除できます。

ページの順序を変更するには、「編集」メニューから「ページの移動」を選択します。サブメニューが表示され、このサブメニューで「前に戻る」を選択すると、現在のページを前のページの前、「次に進む」を選択すると、現在のページを次のページの後ろに移動できます。(T.126 モードで、ページの順序を変更することはできません。

新規ページを追加する

「新規ページ」ボタンをクリックすると、現在のページの後ろにページが挿入されます。「編集」メニューの「ページの挿入」を使用してページを追加することもできます。専用モードでは、メニューオプションを使用して、現在のページの前後どちらにページを追加するのかを指定できます。 T.126 モードでは、新しいページは常にページの最後に追加されます。

ホワイトボードの表示を同期させる

専用モードでは、自分と同じホワイトボードの表示が他のユーザーにも行われるようにするかどうかを制御できます。つまり、「ホワイトボード」ウィンドウをスクロールしたり、表示倍率を変更したりしたときに他のユーザーの画面表示も変更させるかどうか、または他のユーザーがホワイトボードを操作したときに自分の画面表示も変更させるかどうかを制御できます。(T.126 モードで、他のユーザのホワイトボードの表示を制御することはできません。 変更内容は自分の画面にだけ反映されます。

このためには、「ツール」メニューの「同期」を使用します。

「同期」を選択して、「ホワイトボード」ウィンドウをスクロールしたり、ズームしたりすると、同じく「同期」オプションを選択している他のユーザーのホワイトボードの表示も同様に変化します。 同様に、他のユーザーが「同期」オプションを選択していて、「ホワイトボード」ウィンドウをスクロールしたり、ズームしたりすると、自分のホワイトボードの表示も同様に変化します。

「同期」を選択して、「ホワイトボード」ウィンドウをスクロールしたり、ズームしたりすると、同じく「同期」オプションを選択している他のユーザーのホワイトボードの表示も同様に変化します。 同様に、他のユーザーが「同期」オプションを選択していて、「ホワイトボード」ウィンドウをスクロールしたり、ズームしたりすると、自分のホワイトボードの表示も同様に変化します。

ホワイトボードを「ズーム」する

ツールバーの「拡大・縮小」ボタン、または「ツール」メニューの「拡大・縮小」を使用して、ホワイトボードの内容の表示倍率 を変更することができます。

ホワイトボードを専用モードで実行していて、「同期」オプションを選択している場合は、そのオプションを選択している他のユーザーの画面もすべて変更されます。このオプションを選択していない場合や、ホワイトボードを T.126 モードで実行している場合は、自分の画面だけ変更されます。

ホワイトボードをロックする

専用モードでは、ホワイトボードをロックして、その内容を排他的に制御することができます。 この場合、他のユーザーはその内容を変更できなくなります。(T.126 モードで、ホワイトボードをロックすることはできません。 誰でも好きなときに内容を変更できます。
 
ホワイトボードをロックするには、「ロック」ボタンをクリックするか、「ツール」メニューから「ロック」 を選択します。少し時間を置いて、ロックに成功すると、「ロック」ボタンが押された状態で表示され、 ロックに失敗した場合は、別のユーザーによってロックされているか、または中断できない処理途中であるなどの、ロックに失敗した理由が通知されます。

ロックを解除するには、「ロック」ボタンを 2 回クリックします。

ホワイトボードの内容をディスクへ保存する、またはディスクから読み込む

ホワイトボードの内容は、常に Microsoft NetMeeting ホワイトボードの .WHT 形式で保存されます (ホワイトボードが専用モードまたは T.126 モードのどちらで実行されているかを問いません)。
 
「ファイルを開く」ボタンをクリックすると、サブウィンドウが表示され、開くホワイトボードファイルを指定できます。
「ファイルを保存」ボタンをクリックすると、サブウィンドウが表示され、 This will query for a name to assign a saved whiteboard file.

「ファイル」メニューから「開く」または「保存」を選択しても、ホワイトボードの内容を読み込んだり保存したりできます。

SunForum 3D のホワイトボード形式は Microsoft NetMeeting 1.0 \u301c 2.x のホワイトボードと互換性があります。 このため、NetMeeting のホワイトボードで作成されたファイルを SunForum 3D のホワイトボードに読み込んだり、SunForum 3D のホワイトボードで作成されたファイルを NetMeeting のホワイトボードに読み込んだりできます。
 

ホワイトボードの内容をグラフィックファイルにエクスポートする

現在のページをグラフィックファイルにエクスポートするには、「ファイル」メニューから「エクスポート」を選択します。次に、「エクスポート」ダイアログボックスで出力ファイル名とグラフィックファイル形式を指定し、「了解」をクリックします。

現在のページの内容がファイルに書き込まれます。

ホワイトボードの内容を印刷する

ホワイトボードの内容を印刷するには、「印刷」ボタンをクリックするか、「ファイル」メニューから「印刷」を選択します。印刷ウィンドウで、印刷先のプリンタ名またはファイル名と、印刷するページを指定します。

注:プリンタ名には有効なプリンタデバイスを指定する必要があります。SunForum 3D では、ネットワークプリンタ名を指定することもできます。

ホワイトボードを閉じる

ホワイトボードを閉じるには、「ファイル」メニューから「終了」を選択します。この操作を行うと、自分のコンピュータで動作しているホワイトボードが停止しますが、ホワイトボードを使用している他のユーザーには影響しません。

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