スナップショットデータをロールバックすると、スナップショットから親ボリュームにデータがコピーされ、ボリュームのデータがスナップショットのデータと同じになります。この機能は、特に、ボリュームのデータに問題がある場合に役立ちます。
ロールバックスナップショットリザーブ空間データは、ロールバック完了時に他のスナップショットイメージによって使用されなくなると回収することができます。ロールバック処理中、古いイメージを最新にするために追加のスナップショットリザーブ空間が消費される場合があります。
注 : ミラー化または複製されたボリュームのスナップショットをロールバックすることはできません。
ロールバック処理を開始するには、ロールバックするスナップショットを選択します。選択するスナップショットは最新のものである必要はありません。
バックグラウンドタスクがロールバックを管理します。ロールバック中、親ボリュームまたはそれに関連付けられたスナップショットに対して読み取り/書き込み動作を実行することはできません。また、スナップショットから親ボリュームにコピーされるデータの量によっては、ロールバック操作が完了するまでに相当の時間がかかる場合があります。ロールバック操作が完了すると、ロールバックスナップショットボリュームの作成時刻としてロールバックの開始時刻が反映され、更新されます。
スナップショットロールバック機能は、ロールバックの処理中であっても、スケジューリングされたジョブ (cron ジョブなど) が正常に完了できるように考慮されています。ロールバックする親ボリューム以外のボリュームに対してもスナップショットを作成できます。
ロールバックの実行前に、データのバックアップコピーを作成することをお勧めします。ロールバック操作中は、親ボリュームのデータは流動的な状態にあります。データは、親ボリュームとロールバックスナップショットが混ざり合っています。親ボリュームは、スナップショットリザーブ空間、ロールバックスナップショットのデータ、メタデータ、およびスナップショットログに左右されます。これらのいずれかに障害が発生すると、親ボリュームの元のデータが失われたり、ロールバックするスナップショットのデータが失われる場合があります。
ロールバックの実行時に適切なスナップショットポリシーを選択することは重要です。詳細はスナップショットポリシーの選択を参照してください。
親ボリュームおよびそれに関連付けられたスナップショットを削除する予定がないかぎり、実行中のロールバック操作を取り消すべきではありません。ロールバック操作を取り消すと、ボリュームおよびスナップショットリザーブ空間のデータに不整合が生じ、取り消されたロールバックスナップショットの状態が「回復不可エラー」になります。