JE 環境で rpm --help
等とすると
Segmentation Fault
を起こして、RPM が死んでしまう
のですけれど...
rpm -ivh <package>
等は正常に働きます。
RPM は、多国語対応化するために
GNU gettext utility
を使って
います。そして、環境変数 LANGUAGE, LC_CTYPE, LC_ALL, LANG
を順番に調べて行き、いずれかが設定されていた場合は、
対応する gettext の RPM.mo
ファイルを
/usr/lib/locale/<lang>/LC_MESSAGES/
に読みに
行きます。
ところが、通常の日本語環境(JE)では、LANG=ja_JP.ujis
に設定して
いるので、/usr/lib/locale/ja_JP.ujis/LC_MESSAGES/RPM.mo
を読みに行くと、そこに RPM.mo
が無いために
Segmentation Fault
してしまう、という事になっているようです。
従って、``export LANG=
''とやって、LANG
を
空にしてみて RPM --help
が正常に動作すれば、こういう
問題ですので、
export LANGUAGE=C
とやっておけば良い筈です。
もしくは、日本語化した RPM.mo
(筆者の一人が作成しました)
を
/usr/lib/locale/ja/LC_MESSAGES/
に置き、
export LANGUAGE=ja
などとやっても解決できる筈です。
RPM をアップグレードしたら /etc/rpmrc
が入ってないのですが。
恐らくバージョン 2.2.8 以降をお使いなのでしょう。
バージョン 2.2.8 以降は、望ましいディフォルト設定値が
/usr/lib/rpmrc
中に全て記述されているため、
/etc/rpmrc
は配付されなくなりました。
勿論、自分で /etc/rpmrc
を作成して設定を書いておく事は
有効です。
RPM をアップグレードする際にエラーが表示されるのですが。
バージョン 2.2.8 では、/usr/lib/rpmrc
ファイル中に
typo があり、
bad option 'arch_cnaon' at /usr/lib/rpmrc:50
と怒られてしまいます。
/usr/lib/rpmrc
の上記 ``arch_cnaon
'' となって
いる箇所を ``arch_canon
'' に訂正して下さい。