Red Hat Linux Q & A
初版登録 | 1996/01/16 |
第 2 版 | 1996/02/06 |
第 3 版 | 1996/02/22 |
第 4 版 | 1996/03/31 |
第 5 版 | 1996/06/09 |
第 6 版 | 1997/01/26 |
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この文書は、私が Red Hat Linux 2.0 および 2.1 のインストールをした際にハマッたいくつかの点を
中心に Q&A形式 にまとめたものです。
書いている本人が初心者のため、思い違いなどもあると思いますが、多少でもお役に立てればと考えて
、公開することに致しました。
第6版では、Ver.4.0 に対応する若干の補足を行いました。
誤り・陳腐化など不都合がありましたら、ご連絡いただけると幸いです。
連絡先:砂山 仁
suna@ari.bekkoame.or.jp
目 次
米国 Red Hat 社がリリースしている商用 Linux システムです
。正式商品名は Red Hat Commercial LiNUX と書きます。
雑誌で『初の商用 Linux 』と紹介されていた Caldera も、
実はこの Red Hat Linux をベースにして 独自の拡張機能を付加したものです。
同社の公式ユーザーズガイドの REDHAT-FAQ 11.4.16 にも、同社と Caldera 社は全く別の会社であるが
、 Caldera 社は同社製品を Caldera製品の基本部分に使用する権利を有するとあります。
以下の4点に要約できると思います。
1.X Window を使ったインストールとシステム管理
後で述べる注意点もありますが、概ね MS-Windows並の超簡単インストールができます。( 4.0 では X Window の使用をやめ、その代わり高速化されました。)
Control-Panel を使ったシステム管理も MS-Windows 感覚で行えます。
2.インストール時のノンストップファイルコピー
slackware では基本的にはディスクセットごとのインストー
ルなので、1つのディスクセットがインストールされるごとに一旦停止し、次のディスクセットから何
をインストールするかを尋ねてきます。
しかし Red Hat LiNUX では、初めに対象を指定してしまうので、ファイルコピーについてはノンストッ
プで進行します。
3.パッケージごとの追加インストールやバージョンアップ
RPM という、パッケージごとのインストール・アンインストール・バージョンアップが簡単かつ確
実に行えるシステムも、従来の Linux パッケージにない利点でしょう。
これこそが Red Hat の最大の特長だと私も思います。
slackware などからの乗り換え組のほとんどは、この点を評価したのではないでしょうか。
4.Metro-X 標準装備
1996年3月発売の Red Hat 3.0.3 Official版 からは、価格据置で Metro-X のシングルユーザー版がバンドルされています。(
Metro-X 3.0.29beta-4 版)
5.ネットワーク関係の GUI による設定
control-panel の Network Configuration を使えば、ppp 関係の設定が GUI でできます。ppp-on(ppp-off)スクリプトなど不要です。
接続・切断も GUI のボタンをクリックするだけで、MS-Windows 感覚の手軽さです。
LASER5 03-5296-0670
ぷらっとホーム 03-3251-7611で購入できます。
1. Red Hat Official LiNUX 3.0.3 3,800円(税抜き)
正規版で箱入り、Metro-X 同梱です。
DEC Alpha用は 6,800円(税抜き) だったと思います。
2. Red Hat LiNUX Archives 2,500円(税抜き)
フリーソフトウェア版
Metro-X は入っていませんが、DEC Alpha用 は同梱です。正規版を持っている人も購入して損はありま
せん。
Disk4 を使えば Floppy based Installation も可能になったようです。
3. 各社版
以下の各社からも入手できます。
Red Hat 社からのサポートが受けられない、お試し機能がないなどの違いもありますが、CD-ROM からの直接インストールが可能なものもあるなど、特色のあるものがあります。
4. 林 雅人著 LINUX入門キット 秀和システム 3,800円(税
込)
Pacific Hi-Tech版+詳しい解説+JEと魅力的な書籍です。
但し、ベースは Ver.2.0 です。
ISBN 4-87966-516-9 C3055 P3800E
5. 海賊版(?)
Red Hat社の表現を借りると "From your buddy's CD :-)" となるのでしょうか。使うの
は自由ですが Red Hat社のサポートは受けられません。
GPL によると本来は Linux 本体に海賊版という概念はないので、表現が不適切だったかもと反省し
ていたのですが、正規版パッケージに Metro-X が同梱されるようになったので、この部分については、
(?)付きでない正真正銘の海賊版が存在し得ることになりました。
この Metro-X はシングルユーザーライセンスなので、自分だけで使う限り何台のPCにインストールし
ても許されるのでしょうが、他人にコピーさせると不法コピーになってしまいます。
LASER5 の LINUX+JE4 や Yggdrasil と同様の PLUG & PLAY によるお試し機能があります。
正規購入版の 2枚の CD-ROM のうち 2枚めが、LIVEファイルシステム と呼ばれる PLUG & PLAY 機
能を持っています。
この場合、boot は環境に合わせて72種類の中から選ぶところまでは通常インストールと同じですが、
root には images ディレクトリにある liveram.img を使います。
商用システムなので、正規購入者は Red Hat 社から直接サポートが受けられます。
その場合、THE RED HAT LINUX SUPPORT PROGRAM という公式サポートプログラムの購入者は最優先され
ます。
しかしこの商品(というより契約)は年間399ドルと高額のため、趣味で Linux を使っている私のような
者は手が出せません。
その他サポート関係で注意すべき点は、サポートはあくまで正規版購入者に限定されるという点でしょ
う。
2.1 からはシリアル番号を採用して正規購入者を識別しています。
Red Hat LiNUX は、市販 CD-ROM や ftp でも入手可能ですが、以下のような入手方法は直接サポート対
象になりません。
FAQ や HOW-TO を参照し
てくれと言っています。
※最近発売された Yggdrasil も上記に含まれると思います
。
日本国内の販売店で購入された正式購入版については、米国内と区別することなくサポートされます。
この点については、原研の古高様が、直接 Red Hat社 から確認してくださいました。
※Red Hat 3.0.3 では、インストールに関する60日間の e-mail または FAX によるサポートのみに変更
されたようです。
それ以上のサポートは有償ということでしょうか。
Red Hat 4.0 にも同じような期間制限がありました。
Red Hat Linux の参考書に限れば、現時点では LINUX入門キット(秀和システム) 以外には事実上
ないようです。
英語の本でも良ければ、正規購入版のマニュアルでも紹介されている『 DOCTOR LINUX 』(ISBN
1-885329-05-9)があります。
270mm×205mmで約1200ページと大判のためか、まだ国内では入手できない状況です。私は http://www.redhat.com を通じて ACC Bookstore で購入しました
が、本体 34.95 US$ + 送料 38.95 US$ でした。
※その後 T-ZONE ミナミ や CD-ROM パラダイスで 4th. Ed. を見かけたことがあります。
正規版は 3.0.3 で、また PHT 版の一部などでは、ブートフロッ
ピィを使わない CD-ROM からの直接インストールが可能になっています。
例えば正規版 3.0.3 では、まず DOS 上で CD-ROM が認識できる状態にしておき、REDHAT.EXE という専用インストーラを起動します。
ただ、私の環境では、うまく行きませんでした。
正規版 4.0 では、パッケージ付属の専用フロッピィで起動し、あとは全てCD-ROM からのインストールが進みます。
boot と ramdisk(root) の2種類の起動用ディスクを作るところまでは slackware などと同じです。
また、一部のシステムでは、起動用ディスクなしで CD-ROM からの直接インストールも可能です。
ramdisk が2枚になる点、boot が SCSI とネットワークの組み合わせによる72種類の中から選ぶ点は
slackware と違います。
しかし最低限の設定が済むと、ここから先が他のシステムと異なり、ファイルコピーなどが始まる前に
、まず X Window が起動します。
そこからは、X Window 上のダイアログに答えて行くという形でインストールが進みます。
パーティション設定・スワップ領域の設定・フォーマットなども、全て X Window 上で進みます。
※ 4.0 では X-Window を使わなくなりました。速度を優先したようです。
まず、パッケージ選択の画面で『Customize Installation further』がチェックされているのを確認し
、この画面の X11 のフォルダで、ご自分の環境に合わせた X サーバ や VGA16・SVGA など必要な X サ
ーバを選択してください。
デフォルトでは使えません。
しかしカーネルの再構成をすれば、使えるようになります。
カーネルの再構成というと大変な作業のように思いがちですが、実際には非常に簡単です。自信のない
方は LINUX入門キット (秀和システム) の P.132 をご覧にな
ると良いでしょう。
但し初版第1刷には1箇所ミスプリントがあります。(誤:make dep; male clean ・正:make dep; make clean)
作業中のメッセージは全て英語ですが特に難しいことはありません。
メジャーなボードであれば大丈夫です。しかし Mozart のように SB16 ハード互換ではなくソフトウェ
アで互換をとっているボードでは、音が出ないかも知れません。その場合は、一旦 DOS や Windows95
で起動してからリブートで Linux を起動すれば音が出ると思います。
Linux では試していませんが、メーカーのドライバが存在しなかった時期に WindowsNT 3.5 では成功し
ました。
基本的には大丈夫です。これらのメーカーでは UNIX での動作も保証しているはずです。ただ、メーカ
ーが動作確認を行った UNIX の中に Linux が含まれているとは期待できないでしょう。
私もメンバーですが、NIFTY-Serve の SCYRIX では、多数のメンバーが Linux での動作を報告していま
す。
私自身も、実際に Cyrix 6x86-100GP を入手して ASUSTeK PCI/I-P55SP4 上で Red Hat Linux 2.1 の動
作を確認しました。
xplaycd で 音楽CD も全く問題なく再生できました。
特に 6x86 では BIOS サポートが一応できているためか、ドライバソフトがなくて分岐予測 ON にでき
なくても、同クロック Pentium相当の速度が出る点で、Cyrix 5x86 より大きく進歩しています。
Cyrix 5x86 のリリース当時は、BIOS サポートが不十分だったため、フロッピィ書き込みで不具合が出
やすい上にドライバがなければ DX4 並でしかないなど、悲惨なケースが多発しました。
今は問題が少ないとはいえ、それでもこのような 互換CPU を使用される場合は、一応の覚悟は持ってお
いてください。
私の場合も PB-SRAM に Winbond社製を使った場合は、Windows95J が起動できませんでした。
JE-0.9.7 による日本語対応が可能です。
JE-HOWTO によれば、JE-0.9.7 が Red Hat LiNUX 2.0 をサポートしています。
但し、正式サポートとはややニュアンスが違うみたいなので、不具合があったら fj.os.linux に報告し
てください。
Red Hat LiNUX 2.1 からは、kterm も標準装備です。
また Marc Ewing 氏( Red Hat 社長?)も JEには強い関心を示しているため、将来のバージョンでは
RPM 化されたJEが標準装備になる可能性もあります。(この部分は単なる希望的観測。でも私が Marc
Ewing 氏からそういう mail をもらったのは事実)
まず、JEから j106-d.map を持ってきて /usr/lib/kbd/keytables にコピーしてください。
次に、/etc/sysconfig/keyboard の内容を以下のとおり変更します。
KEYTABLE="/usr/lib/kbd/keytables/j106-d.map"
これだけで、次回起動時から loadkeys は自動的に実行されます。
Metro-X では AX と OADG のキーボードが選べますが、私の環境では 106キーボード としては使えませ
んでした。
Mule が正常に起動しない場合 -> ライブラリの問題です
。
日本語が正常に表示されるのに日本語の入力ができない場合は、.emacs ファイルがないためでしょう。
ホームディレクトリに .emacs ファイルを作ってやれば解決します。
.emacs ファイルの内容 (かんなの場合)
(canna)
とくにありませんが、強いて言えば、何も考えずに ezinst するとfvwm や xfm の環境が上書きされて
しまう点でしょう。
これは不具合というより好みの問題なので、注意事項には該当しないと思います。ezinstのパッケージ
選択の際に、マークするパッケージに注意していただければOKです。
LINUX入門キット(秀和システム) をそのまま利用する場合は、このような問題は起こらないはずで
す。
しかし Ver.2.1 の正規購入版のJE化をLINUX入門キットで行おうとすると問題が起きるようです
。
この本のJEはカスタマイズされているみたいなので Ver.2.1 のJE化を行う場合には、LASER5 の
LINUX+JE4 1995/12 等を利用した方が無難でしょう。
comp.os.linux.* でも話題になっていたようですが、これは Red Hat に限ったことではなく、一部のド
ライブが セカンダリ では マスターでしか認識できないという不具合があるようです。
その場合はとりあえずマスター側に接続してください。
私の環境では、Mitsumi FX-400 がそれに該当しました。slackware、Red Hat とも同一の症状でした。
Red Hat では、一旦インストールができてしまえば、セカンダリ・スレーブ側に繋ぎ直しても以後は認
識されます。
Red Hat 2.x では、EDEE製 ECR-512 という倍速 ATAPI CD-ROM の場合には、セカンダリ・スレーブでも
インストール時に認識されました。
これにより Mitsumi FX-400 固有の問題ということが判明しました。
その後 3.0.3 では、linux hdd=cdrom と起動パラメータを渡すことにより、セカンダリ・スレーブ側で
も、Mitsumi FX-400 が正常に認識されるようになりました。
CD-ROM からインストールしたのに CD-ROM がマウントできないというのは、2.0 以降のバージョンで起
こる不具合 (というより、多分『仕様』?) のようです。
原因は、デフォルトではマウントポイントとなるディレクトリを作ってくれないことにあるようです。
自分でマウントポイント /mnt/cdrom を作ってやれば解決します。
Red Hat では、この作業も X 下で可能です。
1.xfm を使って、マウントポイントとなるフォルダ /mnt/cdrom を作る。
2.Control-Panel の中から File System Configuration を選び、メニュー FSM のサブメニュー Add
Mount を行う。
3.File System Configuration で /mnt/cdrom にカーソルを置いて Mount ボタンをクリックする。
なお 3.0.3 では マウントポイント /mnt/cdrom は作ってくれるのですが、インストール直後は CD-ROM
を認識しないというトラブルもありました。
これは /mnt/cdrom に対応するデバイスが、私の環境 /dev/hdd (私の環境では IDE のセカンダリ・ス
レーブのため)ではなく、なぜか/dev/cdrom になっているためでした。
control-panel の File System Configuration から修正したら、すぐに直りました。
4.0 では、X Window を使ったインストール自体がありません。
3.0.3 までについては、
XFree86 を使った X インストールの場合に発生する問題です。
以下の3とおりの対応法があります。
1. Metro-X を使う方法
Official版を持っている場合は、迷わず Metro-X を使うインストールに変えてみてください。
代用可能な設定が見つかれば、これが一番快適です。
2. VGA16の X サーバ を使う方法
Official版を持っていない場合は、まず、こちらを試してください。ご自分の環境がアクセラレー
タ使用であっても、意図的にこれを使うのです。
MS-Windows などでも、インストール時には 標準VGA 使用で、S3のハイレゾ画面などは使わなかったこ
とを思い出してください。
この方法ならば、ほぼ間違いなくインストールが続行できます。ただ真っ正直に実行すると、未来永劫
VGA16 しか使えません。
そこでインストール用 X サーバとしては VGA16 を使うものの、その後のパッケージ選択の画面で、ご
自分のアクセラレータ用 X サーバに変更してしまうのです。
パッケージ選択の画面で『Customize Installation further』がチェックされているのを確認したら、
この画面の X11 のフォルダで VGA16 をキャンセルして、ご自分の環境に合わせた X サーバを選択して
ください。これでもインストールは正常に実行されます。
3. テキストベースのインストールを使う方法
どうしてもできない場合については、テキストベースのインストールにせざるを得ません。
テキストベースといっても slackware などと同様にカラフルな画面です。
私の操作が誤っていたのかも知れませんが、あまり細かい設定はできないみたいです。だから、おすす
めしません。
X を使ったインストールで起こる場合があります。
原因は不明ですが、このような障害が起きた場合には、アブリケーションのインストールを途中でやめ
て、勝手にカーネルのインストールに移行してしまいます。
商用インストーラのため、故意にそういう仕様にしていると思われます。 諦めず、リトライすべきでし
ょう。
それでもだめなら、『小さく産んで大きく育てる』という対処法が良いと思います。
つまり、インストールできたところまでで中断し、不足分は RPM システムを使うか、追加インストール
で、随時補足して行くのです。
私の場合は、M/B を Cyrix 6x86 対応するため BIOS のアップデートをしたら、こういう症状が出るよ
うになってしまいました。
CPU は Pentium 120 のままなので、Cyrix のせいではありません。その後 3.0.3 にしたら、こういう
症状は出なくなりました。
考えられる原因は2つあります。
いずれの場合も、観念して xf86config を使うしかありません。
1.Xconfigurator の機能に限界がある。
Xconfigurator とは、xf86config と同様の機能を持った簡単設定ユーティリティで、インストール
時などに X の環境設定にも使用されていますが、使い易さと引き換えにやや機能が限定されているため
、不具合の出る場合があります。
私の場合、LeadTeK社製 Vision968-PCI 2MB で、1024*768 NI が選択できませんでした。
2.インストールした X サーバとの矛盾
VGA16 のサーバを使ってインストールしながら、実際には S3 のサーバをインストールした、など
という場合です。
運が良ければ何ごともなく Xconfigurator で設定できるのでしょうが、複数サーバ導入の方法をとった
場合は、まず発生するものと考えてください。
商品名で指定するようになっているため、どれを選んで良いのかわからないことがあります。
以下のファイルを覗いて、同一構成のカードを探してみてください。
1: /usr/X11R6/lib/X11/Metro/configX/Cardinfo
2: /usr/X11R6/lib/X11/Metro/DisplayConfig/DEVICENAME/config
1: は、設定ユーティリティ configX( X Window 版)または configX.curses(コン ソール版)が
参照するチップ名などの一覧ファイル
Class DEVICENAME -> s3_*** など
CARDNAME -> Nunber Nine GXE Level ** など
# コメント -> 補足説明
: Clocks yyy zzz etc. -> クロックに関する特記事項
2: は、カードごとの詳細設定ファイル
解像度・クロックに関する事項など
私の使っている Leadtek Vision968 PCI は、Metro-X の環境設定 ConfigX のリストに載っていません
でした。
しかしダメもとで Nunber Nine GXE Level 12 で試したところ、あっさりと 1024×768 でインストール
作業ができてしまいました。
この場合 mule: can't find library 'libcurses.so.1' と怒ります。3.0.3 になったら、このライブラ
リは消えてしまったようです。
私の場合、LASER5版 LINUX+JE4 の live-CD から該当ライブラリを持ってきてリンクを張ったら解消し
ました。
これを fj.os.linux に投稿したら、渡辺正志様から、次のようなご教示をいただきました。
私自身ではまだ確認していませんが、こういう方法もあるそうです。
私の場合、libcurses.so.1が近くになかったので、/usr/lib/libncurses.so.1 を
libcurses.so.1 に ln -s したらとりあえず mule は起動できました。
Red Hat 4.0 と JE-0.9.8a の組み合わせでは、(私のところでは)このような不具合は起きていません。
また、ライブラリを持ってくる場合は、なるべく rpm 化されたものを使うようにしないと Red Hat の長所が減殺されてしまいます。
Microsoft社からクレームが出ないように、意図的に変えているのだと思います。
私は、以下のように /etc/X11/TheNextLevel/ の中にある.fvwm2rc.defines・.fvwm2rc.buttons を
(ホームディレクトリにコピーした後)変更して対応しました。
1 .fvwm2rc.defines の変更
# Uncomment this if you want to use Win95-like buttons
# you don't need to uncomment this if you're using Fvwm95
# I'd suggest switching TITLE_STYLE to `LeftJustified Flat' if you use
# WIN95_BUTTONS, as they themselves are flat
# define(`WIN95_BUTTONS')
define(`WIN95_BUTTONS') <- これで一応 Win95 類似になる
# Uncomment this to get a Win95-like close "x" button at the far right of
# the title bar
# Leave commented if you find that it's too easy to click by accident
# define(`WANT_DELETE_BUTTON')
define(`WANT_DELETE_BUTTON') <- タイトルバー右端の × ボタンを表示
2 .fvwm2rc.buttons の変更
ifdef(`WIN95_BUTTONS',`
# Leftmost
# DefineLeftButton(win95-sysmenu-full.xpm,`Function DECORATIONS_CLOSE-or-
Popup')
DefineLeftButton(mini-x2.xpm,`Function DECORATIONS_CLOSE-or-Popup')
<- win95-sysmenu-full.xpm のままだと、タイトルバー左端が Win 3.1 の
コントロールボックスみたいになってしまう
こうすれば、一応ここには X と表示される
最大化ボタンも同じにならないと気に入らない方は、以下の部分も変えてください。
# DefineRightButton(win95-maximize-full.xpm,`TallMaximize') <- 高さだけ最大化
DefineRightButton(win95-maximize-full.xpm,`Maximize') <- 完全に最大化
この方法は簡単ですが、タイトルバーアイコンまでがボタンと化してしまう欠点が
あります。もっと良い方法がありましたら教えてください。
うまく設定できると Windows95 より使い勝手の良い GUI なのですが、誤った内容で設定すると、金輪際起動しなくなるようです。
慌てず /etc/sysconfig/network-scripts/ をチェックしてください。
設定内容は、ifcfg-pppN と chat-pppN (N:0,1,2,...) の中に記録されています。
原因となった(最後に触った) pppN に対応する上記のファイルを削除すれば直ります。
他のプロバイダには接続でき、設定も誤っていないなら、おそらく認証方式の違いでしょう。
この場合は、/etc/sysconfig/network-scripts/ 内の ifup-ppp にも変更が必要です。
PAP の場合の変更例
while : ; do
(logger -p daemon.info -t ifup-ppp \
"pppd started for $DEVICE on $MODEMPORT at $LINESPEED" &)&
# /usr/sbin/pppd -detach $opts $MODEMPORT $LINESPEED \ <- 変更前
# ホームディレクトリ内の PAP秘密ファイル(~/ppp/pap-secrets)を参照するように変更
/usr/sbin/pppd -detach $opts $MODEMPORT $LINESPEED +ua ~/ppp/pap-secrets \
connect "/usr/sbin/chat -f /etc/sysconfig/network-scripts/chat-$DEVICE"
if [ "$PERSIST" != "yes" ] ; then
exit 0
fi
# FIXME: tunable parameter
sleep 30 || {
# sleep was killed
exit 0
}
done
なお、PAP秘密ファイルは、/etc/ppp/pap-secrets のようなコメント付きでなく、以下のような
シンプルな書式が良いようです。
MyLoginName
MyPassWord