1) ホストシステムにZIPドライブをつなげるために、空のZIPディスクを ドライブに入れてシステムを起動します。
2) ログインします。rootとしてログインするか、その他ファイルシステム を書ける、ディスクをmount/unmountできるユーザーとしてログイン します。
3) ext2fsファイルシステムをZIPディスクにインストールします:
/sbin/mke2fs -b 1024 /dev/sda4
4) ZIPディスクをマウントします:
mount /dev/sda4 /(zip)
5) CDROMをドライブに入れてマウントします。
mount /dev/hdc /(cdrom)
6) slakwareディスクイメージをインストールするディレクトリをZIPディスクに作ります。
mkdir /(zip)/slakware
7) メインディスク上に書き込み可能な作業ディレクトリを作ります (CDROMでもなくZIPディスクでもありません。rootは適当に変更。これは ブートフロッピーを作るためのものです)。
mkdir /root/slakware/(verx.x)
8) ルートディスクイメージを上記ディレクトリにコピーします:
cp /(cdrom)/rootdsks/text.gz /root/slakware/(verx.x)/
9) ルートディスクイメージをコピーしたディレクトリに移動して展開します:
cd /root/slakware/(verx.x)
gunzip text.gz
10) DOSあるいはext2fsファイルシステムで1.44MBフロッピーをインストールして、 ルートディスクイメージをddコマンドでコピーします:
dd if=text of=/dev/fd0
11) 1.44MBフロッピーをマウントします:
mount /dev/fd0 /(floppy)
12) ルートディスクイメージをZIPディスクにコピーします:
cp -dpR /(floppy)/* /(zip)/
[オプションについて以下JMより引用しました:
-d, --no-dereference
シ ンボリックリンクをコピーするときは、シンボリック
リンクが指しているファイルをコピーするのでなく、 シ
ン ボリック自体をコピーする。また、ハードリンクされ
たもの同士をコピーする場合は、それら同士はコピー 先
でもハードリンクされたままになる。
-p, --preserve
元 ファイルのオーナー、グループ、パーミッション、タ
イムスタンプを保持する。
-R, --recursive
ディレクトリを再帰的にコピーする。
]
13) 後のインストールプロセスを簡単にするために ZIPディスク上に8MB程度のスワップファイルを作っておきましょう:
dd if=/dev/zero of=/(zip)/swap bs=1024 count=8208
ここではSetting up swapspace, size = 8400896 bytes
となります。
14) スワップファイルを初期化します:
/sbin/mkswap /(zip)/swap 8208
15)
適当なエディタで/(zip)/etc/rc
ファイルを編集する必要があります。
/bin/mount -av -t nonfs
の行の後に
/sbin/swapon /swap
を追加しておきましょう。
16) ZIPディスクに(配布パッケージの)ファイルをコピーします:
cp -r /(cdrom)/slakware/[a-ty]* /(zip)/slakware/ &
(i.e cp -r /cdrom/SLACK340/slakware/[a-ty]* /mnt/mo/slakware/ &
)
繰り返して言いますが、これはSlackwareパッケージに関してです。
[a-ty]*
はこの通りカギ括弧も含めて入力して下さい(x
パッケージを入れない)。行の終りにある&記号はバックグランドでコマンドを
実行するためのものです。全部で約20分位かかります。この時間をコーヒーを飲んだり
HOWTOにもう少し目を通したりして下さい :-)。
17) いまバックグランドでコピーしています。ここで、
外部ZIPドライブは(私のものには)2つのLED(緑と黄色)があります。 内部ドライブにはひとつしかありません。ZIPディスクがデータを受信し終ると 黄色が消えます。緑の電源ランプひとつだけがついた状態になります。 内部ドライブではシングル「ステータス(?)」ランプが消えます。を参考にしてコピーの終了を判断して下さい。
さてフロッピーディスク、ZIPディスクを以下のようにアンマウントして 抜き取っておいて下さい:
cd
umount /dev/fd0
umount /dev/sda4
18) SlackwareではZIPディスクのファイルシステムを今のうちにチェックしておかないと 後で文句を言われるので:
/sbin/e2fsck -f /dev/sda4
としておきましょう。 コマンドプロンプトに戻ってその間エラーがなければ、ZIPの「eject」ボタンを 押してZIPを抜き取り、1.44MBフロッピードライブからフロッピーを取り出しても 大丈夫です。バージョン番号を記したラベルを貼っておきましょう。このシールが 後々どれだけあなたの長い人生を平穏無事にしてくれるかお話しできないくらい 役立ちます。
X window system をインストールしたり他にプレビルドされたカーネルが 必要なら、2枚目のZIPディスクを作りましょう(もしMO、PDなどZIPディスクより も大容量ディスク[ZIPディスクは100MB]を使っている 場合は「ファーストZIPディスク」で作業します。128MB MOではxまで 収まりません。230MB MOならカスタムカーネルまで1枚で収まります)。
x1)
ZIPドライブにディスク2を入れます。同様にext2fsファイルシステムを
書いておきます(M$ Dos
ファイルシステムでもいいです)。
私は怠け者なのでコマンドヒストリーを上矢印キーで呼び出して作業しました
が、もう一度入力する場合は、上記した 3), 4), 6) を繰り返して下さい。
x2) ZIPディスクにX11R6 "X Window"パッケージをコピーします。
cp -r /(cdrom)/slakware/x* /(zip)/slakware/ &
とバックグランドで行いました。ステップ 9) の約2分の1の時間がかかります。 システムが遅いものなら、ここでまたコーヒーでも飲んでHOWTOを読みましょう。
x3) ディスクにはまだカスタムカーネルディレクトリ用の空きがあります。 ZIPドライブにアクセスする必要がある人にとっては、できるだけシステム に適合したカーネルがインストールされているほうが役立ち(classy)ます。 そこでカーネル用のディレクトリを作って情報をコピーしておきます。
mkdir /(zip)/kernels
cp -r /(cdrom)/kernels/* /(zip)/kernels/ &
これは約10〜15分かかります。飲んだコーヒーを片付けますか?もっと Linuxドキュメントを読みますか?
x4) ディスクの動作が止まったら、ディスクをunmountしてfsckを実行します:
umount /dev/sda4
/sbin/e2fsck -f /dev/sda4
x5) e2fsckが終了したらコマンドプロンプトに戻ってディスクを取り出し、ラベルを 貼っておきます。
b1) [訳注:ブートフロッピーの作り方については「Linux Bootdisk HOWTO」 中野武雄さん訳を参照して下さい。JFから入手できます]
今回ZIPドライブを使ったインストールを扱っているので、
(cdrom)/bootdsks.144/iomega.s
イメージを使った1.44MBフロッピー
を作ります。適当なドライブに1.44MBフロッピーを入れて、以下のようにして
ディスクを作ります:
dd if=/(cdrom)/bootdsks.144/iomega.s of=/dev/fd0
ディスクができてコマンドプロンプトに戻ったら、hostシステムをシャットダウン して、(ターゲットマシンでZIPドライブを使うために)ホストからZIPドライブを外 し、ZIPドライブを使ってRedmond(Microsoft の本社のあるところ)からBill Gates の家まで楽しく駆け足でLinuxインストールをしましょう。