新しい大容量ディスクを用意しました。どうすればいいんしょう?
そう、ソフトウェア的には、fdisk
(cfdisk
の方がよりよい)
でパーティションを作成し、mke2fs でファイルシステムを作り、
mount で新しいファイルシステムをファイル階層に追加すればいいんです。
最近では大容量ハードディスクについて問題になることはまず無いので、
この HOWTO を読む必要もまず無いでしょう。
問題のように思われるものの大部分は、
大容量ハードディスクを使用する上で問題になるだろうと思い込んで
ディスクマネージャをインストールしたり、
fdisk
のエキスパートモードにいっちゃったり、
明示的にディスクのジオメトリを LILO
やカーネルのコマンドラインで指定したりすることによって引き起こされます。
しかし、典型的な問題は以下のようなものです。
大容量 SCSI ディスクについて: Linux はずっと昔からサポートしています。 特別なことをする必要はありません。
(8.4GB を越えるような) 大容量 IDE ディスクについて: 最新の安定版カーネル (2.0.34 かそれ以降)を使ってください。 通常はそれが一番です。 特に、BIOS に LBA などのディスク (ジオメトリ) 変換を要求しないという 賢明な選択ができるような場合には。
(33.8GB を越えるような) とても大容量の IDE ディスクについて: 後述の 34GB を越えるディスクでの IDE の問題 を参照してください。
もし起動時に LILO がハングしたら、
設定ファイルの /etc/lilo.conf
に
linear
も指定してください。
カーネル/LILO/fdisk に明示的にジオメトリを与えることにより解決するような ジオメトリの問題であるかもしれません。
古い fdisk
を使っていて、
パーティションが重なっている(
overlapping)
という警告が出たら:
警告は無視するか、cfdisk
を使ってください(こちらの方がよい)。
ディスクのサイズが何か変だと思う時は、
二進と十進の
単位 を混同していないか確認してください。
そして、空き領域を調べるために df
を使用する時は、
df
は管理上のオーバーヘッドのために空のディスク上でも
パーティションサイズより数パーセント小さい値を報告することを
覚えておいてください。
(訳注: 詳細は
「問題なし: df より fdisk の方がパーティションが大きく見える」
の章を参照してください)
さぁ、これでもまだ何か問題があると思われるのならば、 あるいはあなたが単に知りたがりやならば、以下も読んでください。