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17. フラシュメモリのアップグレード

多くのモデムでは、インターネットから手に入れたアップグレードプログ ラムを使い、フラッシュメモリ中にあるプログラムを入れ替えることができま す。PC からシリアルポートを通してモデムへこの「プログラム」を送り、こ のプログラムを(電源を切っても内容が消えない)不揮発性メモリに記憶します。 たいていインストール説明書には Windows での方法が書いてあるので、 (Windows でアップグレードを行いたい場合を除き) どのようにして Linux で 同等の作業を行うのか理解する必要があります。モデムにプログラムを送るこ とを、ダウンロードと呼ぶこともあります。

HOWTO の最新バージョン( この HOWTO の新しいバー ジョン をご覧ください)でもこの依頼文が載っていたなら、他の人の役に 立つのでアップグレードの体験談を著者まで送ってください。

アップグレードの一般的な考えをここに挙げます。次に来るデータはフラッシュ メモリのアップグレードデータだとモデムへ伝えるコマンドが、まず必要にな るでしょう。AT** コマンドがこれにあたります。(minicom のような)通 信プログラムを起動し、タイプしてください。モデムが存在するかどうか確か めるため、まず AT <enter> とタイプし、モデムは ``OK'' と応答します。

次に、モデムへ直接ファイル(ときには 2 つのファイル)を送る必要がありま す。(minicom のような)通信プログラムは、モデムへ(そしてモデムを越えて) ファイルを送るために、zmodem や kermit を使用することもあります。しか し、これらはファイルへへッダを追加してパケットにします。ファイルを変更 せずに正確にモデムへ送りたいのです。通信プログラム kermit には( kermit パケットを使わずに) ファイルを直接送る ``transmit'' コマンドがあ るので、これを使うことがファイルを直接送るひとつの方法です。minicom は 1998 年までこの機能を持っていませんでした。

ファイルを送るもうひとつの方法があります。通信プログラムから離れてシェ ルへ移行し (minicom では ^AJ)、(シリアルポートが ttyS2 の場 合) cat upgrade_file_name > /dev/ttyS2 とタイプします。そし て、(minicom のコマンドプロンプトで fg とタイプして) 通信プログラ ムへ戻り、何が起きたのかを確認してください。

特定の Rockwell 社製モデムでの例を挙げます (C-a^A を表しま す):

- minicom を起動する
- AT** をタイプする : "Download initiated .." を得る
- C-a J
- cat FLASH.S37 > /dev/modem
- fg : "Download flash code .." を得る
- C-a J
- cat 283P1722.S37 > /dev/modem
- fg : "Device successfully programmed" を得る


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