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2. RHL 以外のディストリビューションへの RPM のインストール

RPM とは、Redhat Package Manager の略で、その名の通り Red Hat Software (RHS) の Linux ディストリビューション Red Hat Linux (RHL)用に開発されたツールで、ソフトウェア のインストール、保守、パッケージングを行ないます。

しかし、RPM は RHL 以外では使えない訳ではありません。 むしろ、RHS の面々が様々な文書で言っているように、 「他のディストリビューションでも容易に使える」のです (実際、最近では、とある理由から Debian ディストリビューションで RPM のバイナリパッケージが流通されていた筈です)。 また、Red Hat 以外のディストリビューションを使用している方も RPM を容易に使用できる様に、RPM のバイナリを(RPM を用いずに) インストールする方法が(現在のところix86アーキテクチャのみ ですが)用意されています。

この節では RHL 以外の ix86 アーキテクチャ用ディストリビューション に RPM をインストールする方法を解説します。 RHL ディストリビューションを用いている方は、RPM が インストールされていますから、この節は飛ばして構いません。 (もし、使用している RPM が古いもので、この文書で説明している 機能が使いたいのに使えない、という場合は、Red Hat 自身による RPM のアップグレード法に従って下さい。)

2.1 必要なファイル

RPM を使用するためには、

が必要です。これらのファイルは
Red Hat の本家ミラーサイト
及び、そのミラーサイトの対応するディレクトリ (例えば、日本国内なら、
KDD のミラー
等)にあります。

お使いのシステムに既に cpio がインストール されていても、バージョンが古い場合には (例えば Slackware 3.0 に含まれている ``GNU cpio version 2.3'') RPM が用いる --quiet というオプションが 備わっていないので RPM 2.2.9 と組み合わせては使用できません。 この場合は、上記ミラーサイト等から cpioftp し、現在インストールされている cpio と 入れ換えておいて下さい。

2.2 インストール

必要なファイルが揃ったら、root になって、 ``/'' ディレクトリで

gunzip < rpm-2.2.9-1.i386.cpio.gz | cpio -ivumd
と入力して下さい。

次に RPM の使用するデータベースファイルの準備をしましょう。

まず、root のまま(CWD は何処でも構いません)、 RPM の使用するデータベースファイルを置くためのディレクトリを 作成しましょう。

mkdir /var/lib/rpm

そして、

rpm --initdb
とすれば、/var/lib/rpm にデータベースファイルが作成されます。

これで RPM のインストールは完了しました。 RPM を用いて、.rpm バイナリパッケージのインストール を行なう事が出来る筈です!


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