RPM に対する設定は、
/usr/lib/rpmrc,
/etc/rpmrc,
$HOME/.rpmrc
/usr/lib/rpmrc
RHS の勧める RPM の設定が記述されている
/etc/rpmrc
サイト毎の設定ファイル
$HOME/.rpmrc
各個人毎に設定を行なうためのファイル
/usr/lib/rpmrc
は RPM パッケージに含まれて
いますが、/etc/rpmrc
及び $HOME/.rpmrc
は各自が作成する必要があります。
(RPM バージョン 2.2.7 以前は /etc/rpmrc
も配付パッケージに
含まれて いたのですが、バージョン 2.2.8 以降は望ましい設定値が全て
/usr/lib/rpmrc
に書かれるようになったため、
同梱されなくなりました。
/etc/rpmrc が無い!
節を参照して下さい。
また、バージョン 2.2.8 でのバグについては、
RPM をアップグレードした際にエラーが出る
節を参照して下さい。)
RPM は、ディフォルト(即ち、/usr/lib/rpmrc
の設定)では、
パッケージ作成ツリーの最上位ディレクトリを
topdir: /usr/src/redhat
とし、その下にある
BUILD
RPMS
RPMS/{i386,axp,sparc}
SOURCES
SPECS
SRPMS
root
として作成するためには
不可欠ですので、対応するディレクトリツリーを作成しておいて
下さい。
夫々のディレクトリは
BUILD
ソースを展開し、パッチを当て、make
を行なう
RPMS/{i386,axp,sparc}
完成したバイナリパッケージ(*.rpm
)が置かれる
(使用しているシステムが ix86 アーキテクチャなら、RPMS/i386
に置かれます。)
SOURCES
ソースファイル、パッチを置く
(``glint'' の使用するアイコン用の gif ファイル等もここに置きます。)
SPECS
パッケージ作成用の仕様書(spec
ファイル)を置く
SRPMS
完成したソースパッケージ(*.src.rpm
)が置かれる
この他にも、make
して出来たファイルをその下に
「仮想的にインストール」してバイナリパッケージを作成する
ためのディレクトリ(``BuildRoot:
'')も用いられます。
こちらは、作成する各パッケージ毎に設定できますので、
spec ファイルを書く際
に説明します。
以上のディレクトリツリーさえ有れば、root
として
パッケージを作成する事が出来ます。
しかし、/usr/src
以下には(恐らく)書き込み権の無い
一般ユーザ「も」自分のホームディレクトリ以下にパッケージ作成
用ディレクトリツリーを設定し、RPM を用いてパッケージを作成する
事が出来ます。
パッケージ作成用ディレクトリツリーを一般ユーザの
ホームディレクトリ以下に設定するには、そのユーザの
$HOME/.rpmrc
ファイル中に
topdir: /home/hogehoge/<mybuilddir>
と書いておき、<mybuilddir>
以下に
BUILD, RPMS,...
といったサブディレクトリを作成
しておけば良いのです。
ここでは、ユーザ hogehoge
のパッケージ作成用
ディレクトリを、そのホームディレクトリの下の
<mybuilddir>
に設定しています
(勿論、<mybuilddir>
はあなたが使用する
実際の作成用ディレクトリに置き換えて下さい)。
以後、 /home/hogehoge/<mybuilddir>
等を
<topdir>
と記述します。