Red Hat Linux 6.2J: Official Red Hat Linuxリファレンスガイド | ||
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前のページ | Chapter 8. ライトウェイトディレクトリアクセスプロトコル (LDAP) | 次のページ |
LDAP を使用することの主要なメリットは、組織内での特定のタイプの情報の統合です。たとえば、組織内のさまざまなユーザリストすべてを 1 つの LDAP ディレクトリにマージすることができます。このディレクトリはその情報を必要とする LDAP 対応アプリケーションからクエリを受け付けることができます。ディレクトリはディレクトリ情報が必要なユーザが使用することもできます。
LDAP のメリットは、これ以外に、(X.500 との比較において) 導入がしやすいこと、アプリケーションプログラミングインタフェース (API) がしっかりと練られていることが挙げられます。これは LDAP 対応アプリケーションと LDAP ゲートウェイの数が将来増加するはずであることを意味します。
マイナス面としては、LDAP を使用する場合に、LDAP 対応アプリケーションが必要になるか、LDAP ゲートウェイを使用しなければならないことがあります。前述のように、LDAP は確実に利用が増加する見込みですが、現時点では、Linux 向けに入手できる LDAP アプリケーションは多くありません。また、LDAP はアクセス制御をサポートするとはいえ、X.500 ほど多くのセキュリティ機能をサポートしていません。