Red Hat Linux 6.2J: Official Red Hat Linuxリファレンスガイド | ||
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エントリ が LDAP ディレクトリにおける 1 つの単位です。エントリは、一意の識別名 (DN) により識別または参照されます。
エントリには属性があります。属性とは、エントリと直接関連付けられる情報です。たとえば、組織は LDAP エントリとなりえます。組織と関連付けられている属性には、ファックス番号、住所などが考えられます。人も LDAP ディレクトリのエントリとすることができます。人に関する一般的属性には、電話番号および電子メールアドレスが含まれます。
必須の属性がある一方で、オプションの属性もあります。objectclass は、必須属性と任意属性を設定します。オブジェクトクラスの定義は slapd.oc.conf ファイルで記述されています。
LDAP データ交換フォーマット (LDIF) は、LDAP エントリのための ASCII テキストフォーマットです。LDAP サーバとの間でデータのインポートやエクスポートを実行するファイルは、LDIF フォーマットでなければなりません。LDIF エントリは以下のとおりです。
[<id>] dn: <distinguished name> <attrtype>: <attrvalue> <attrtype>: <attrvalue> <attrtype>: <attrvalue> |
エントリには、必要な数の <attrtype>: <attrvalue> の組み合わせを含むことができます。空白行はエントリが終了し、次のエントリが始まるところであることを表します。
< > で囲まれるものはすべて変数であり、<id> を除き、LDAP エントリを追加する場合に設定することができます。<id> は、エントリを追加する場合に LDAP ツールが通常設定する番号で、これをマニュアル設定する必要はまずありません。