Red Hat Linux 6.2J: Official Red Hat Linux インストレーションガイド | ||
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ワークステーションクラスまたはサーバクラスのインストールを実行する場合は、 タイムゾーンの設定 までスキップしてください。
Red Hat Linux システムをブートできるようにするためには、通常は LILO (LInux LOader) をインストールする必要があります。以下のいずれかの場所に LILO をインストールすることができます。
System Commnader や OS/2 などの他のオペレーティングシステムのローダーによってすでに使用されている場合を除き、ここに LILO をインストールすることを推奨します。 ブートマネージャ。マスタブートレコードは、コンピュータの BIOS によって自動的にロードされるハードドライブ上の特別な領域であり、ここに LILO を配置すれば最も早いタイミングでブートプロセスの制御を受け取ることができます。LILO を MBR にインストールした場合、マシンのブート時に LILO によって boot: プロンプトが表示されます。この場合は、Red Hat Linux や LILO で設定した他のオペレーティングシステムをブートすることができます。
すでに別のブートローダ (OS/2 のブートマネージャなど) を使用している場合に推奨します。この場合は、先に他のブートローダに制御が渡されます。この場合は、そのブートローダを設定すれば LILO を起動することができます (その後で Red Hat Linux がブートされます)。
LILO をインストールすることにした場合は、LILO のインストール先を選択してください (図 3-9を参照)。システムにインストールされているオペレーティングシステムが Red Hat Linux だけの場合は、マスタブートレコード (MBR) へのインストールを選択してください。Win95/98 の場合は、LILO を MBR にインストールして LILO が両方のオペレーティングシステムをブートできるようにする必要があります。
Windows NT を使用している (かつ LILO をインストールしたい) 場合は、MBR ではなくルートパーティションの先頭セクタに LILO をインストールする必要があります。忘れずにブートディスクを作成してください。このような場合は、ブートディスクを使用するか、または NT のシステムローダを設定して LILO がルートパーティションの先頭セクタからブートされるようにする必要があります。LILO および NT の設定方法については、http://www.linuxdoc.org/HOWTO/mini/Linux+NT-Loader.htmlをチェックしてください。
注意 | |
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何らかの理由のために LILO をインストールしないことにした場合は、Red Hat Linux システムを直接ブートすることができなくなるので、別のブート方法 (ブートディスクなど) を使用する必要が生じます。Red Hat Linux をブートするための別の方法があると確信できる場合に限って、このオプションを使用してください。 |
[リニアモードを使う] ボタンはデフォルトで選択されています。ほとんどの場合はリニアモードを有効にすべきです。コンピュータがリニアモードを使用してハードドライブにアクセスすることができない場合は、このオプションの選択を解除してください。
LILO のブートコマンドにデフォルトのオプションを追加したい場合は、[カーネルパラメータ] フィールドにそれらのオプションを入力します。入力したオプションは、ブート時に Linux カーネルに渡されます。
ブート可能パーティション -- ブート可能なすべてのパーティションが表示されます。他のオペレーティングシステムが使用するパーティションも含まれます。Red Hat Linux システムのルートパーティションを含むパーティションの「ブートラベル」列には linux という名前が入ります。その他のパーティションにもブートラベルつけることができます。別パーティションのブートラベルを追加したり、既存のブートラベルを変更したい場合は、パーティションをクリックして選択します。選択したパーティションのブートラベルを変更することができます。
注意: | |
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[ブートラベル] 列には、目的のオペレーティングシステムをブートするために LILO の boot: プロンプトに対して入力すべき値がリストされます。ただし、定義したブートラベルを忘れてしまった場合でも、LILO の boot: プロンプトに対して Tab キーを押せば、いつでも定義済のブートラベルの一覧を表示することができます。 |
ブートディスクを作成する -- [ブートディスクを作成する] オプションはデフォルトでチェックされています。ブートディスクを作成したくない場合は、このオプションの選択を解除する必要があります。ただし、ブートディスクの作成を強く推奨します。ブートディスクは役立つ理由はいくつかあります
LILO の代わりに使用 -- LILO の代わりにブートディスクを使用することができます。初めて Red Hat Linux を試す場合に便利です。他のオペレーティングシステムのブートプロセスを変更せずに残しておけば安心です。ブートディスクがある場合は、ブートディスクを取り除いてリブートするだけで、簡単に他のオペレーティングシステムに戻ることができます。
他のオペレーティングシステムが LILO を上書きした場合に使用する -- サポートされるブート方法に関する限り、他のオペレーティングシステムは Red Hat Linux ほど柔軟性を持っていません。他のオペレーティングシステムのインストールまたはアップグレードを行うと (本来は LILO を含んでいた) マスタブートレコードが上書きされてしまい、Red Hat Linux がブートできなくなることも良くあります。 そのような場合にブートディスクを使用すれば Red Hat Linux をブートできるので、LILO を再インストールすることができます。
[LILO をインストールしない] -- システムに Windows NT をインストールしてある場合は、LILO をインストールしたくないかもしれません。この理由のために LILO をインストールしない場合は、忘れずにブートディスクを作成するように選択してください。そうしないと、Linux をブートすることができなくなります。LILO をドライブ上に書き込みたくない場合は、LILO をインストールしなくてもかまいません。
ヒント | |
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ブートディスクをレスキューモードで使用する場合は、いくつかのオプションがあります。
レスキューモードの詳細については、『Official Red Hat Linux リファレンスガイド』の「システム管理」の章を参照してください。 |
LILO を使用して Red Hat Linux システムをブートしたくない場合は、いくつかの代替手段があります。
前述のとおり、インストールプログラムが作成するブートディスクを使用することができます (作成するように選択した場合)。
MS-DOS から Linux をロードすることができます。ただし、そのためには Linux カーネル (SCSI アダプタを使用する場合は初期 RAM ディスクも) をコピーして MS-DOS パーティション上で利用できるようにする必要があります。そのための唯一の方法は、他の方法 (たとえばディスケット上の LILO から) によって Red Hat Linux をブートしてからカーネルを MS-DOS パーティションにコピーすることです。LOADLIN は、ftp://metalab.unc.edu/pub/Linux/system/boot/dualboot/ および関連ミラーサイトから入手可能です。
LOADLIN によく似た MS-DOS プログラム。これも、ftp://metalab.unc.edu/pub/Linux/system/boot/loaders/ および関連ミラーサイトから入手可能です。
たとえば、System Commander および Partition Magic には Linux をブートする機能があります (ただし LILO を Linux のルートパーティションにインストールする必要があります)。
このセクションは、SMP マザーボードに関してのみの情報です。インストールによって SMP マザーボードが検出された場合は、通常の一つではなく、自動的に 2 つの lilo.conf エントリが作成されます。
一方は linux、他方は linux-up と呼ばれます。デフォルトでは linux がブートされます。ただし、SMP カーネルにトラブルがある場合は、代わりに linux-up をブートするように選択することができます。すべての機能は、以前のまま保たれますが、一方のプロセッサのみが動作することになります。