spec
ファイルを書いてしまえば、
あとは <topdir>/SPECS
に移って RPM を使ってパッケージを作成するだけです。
RPM 構築コマンドの一般的な形は
& rpm -bO [作成オプション] <specファイル名>+
です。
[作成オプション]は man page の翻訳等を
参照して頂くことにして、ここでは -bO
の部分だけを
説明します。
-bO
は spec
ファイル中で記述したどの過程
(タグ)まで作業を行なうかを指定するものです。
-bp
%prep
過程まで、即ち、ソースを展開してパッチを
当てるところまで作業を行ないます。
-bl
%files
で記述されたファイルのリストの検査を
行ないます。
-bc
%build
過程(通常は実行ファイルを make
するところ)まで行ないます。
-bi
%install
過程(通常 make install
を行なう)
までを行ないます。
-bb
(%prep, %build, %install
を行なって
から)バイナリパッケージを作成します。
-ba
(%prep, %build, %install
を行なって
から)バイナリ及びソースパッケージを作成します。
一つだけ [作成オプション] について説明しておきます。
--short-circuit
をつけると、(-bc
又は
-bi
とともに用いた場合は)
その前の過程をやらずにいきなり目的とする過程を実行します。
さて、-bb
または -ba
を指定してパッケージを
作成してみましたか?
うまく行けば、
<topdir>/RPMS/<arch>
にバイナリパッケージ(xxx.<arch>.rpm
)が、<topdir>/SRPMS
にソースパッケージ(xxx.src.rpm
)が